アクセサリーのひとつ・バングルとは、一体どんなものなのでしょうか。
また、ブレスレットとの違いや付け方・プレゼントする意味も気になりますね。
そのため、今回は「バングルって何?ブレスレットとの違いや付け方・プレゼントする意味も」をご紹介します!
バングルとは
バングルというのは、古代インドで使用されていたサンスクリット語で腕を飾るという意味の「bangri(バングリ)」が由来のブレスレットの一種で、インドやネパール、バングラデシュなどの東南アジア地域の女性が主に身に着ける伝統的な装飾品です。
なお、バングルは人類の歴史において非常に古くから存在していて、驚くべきことに日本では縄文時代から貝殻をくり抜いて作った貝釧(かいくしろ)と呼ばれるバングルが使われていたんですよ。
このことからも、その歴史の古さが垣間見えますよね。
一方インドではどうかというと、はるか昔から現代に至るまで、女性たちの腕を優雅に飾る装飾品として欠かせないものであるほか、結婚式には重要なジュエリーとされているため、現代においても既婚女性にとってバングルを付けることは必須とされています。
また、ある地域では妻が夫と息子の幸せを願う意味で、金のバングルとガラスのバングルを組み合わせて装着をする風習があったり、肌の露出を避けるために付けるという意味合いもあるんですよ。
確かに、テレビやYOUTUBEなどでインド人女性の姿を見ていると、とてもカラフルな色のサリーもさることながら、たくさんのバングルを手首や腕に付けていますよね。
このように、バングルは未婚・既婚問わず一般的に装着され、特に新婚女性の両手首や両腕に「これでもか!」と言わんばかりに様々な色のバングルが装着されていることを考えれば、昔からの風習がしっかりと根付いていることが解りますよね。
また、バングルを装着することによって、金属を通してのエネルギーを吸収したり、何連も重ね付けされたバングルがぶつかって立てる音で邪気を払ったりといった効果もあるとされています。
つまり、インド人女性からすればバングルは、単なるファッションとしての装飾品ではなく、しっかりとした意味を持つ地域の風習に基づいていた神聖なものであると言えるでしょう。
バングルとブレスレットの違いは?バングルの付け方は?
さて、冒頭で「バングルはブレスレットの一種」と書きましたが、実はバングルと一般的なブレスレットには、「留め具の有無」という明確な違いが存在します。
つまり、留め具があればブレスレット、無ければバングルという訳ですね。
また、バングルの一部が開口しているC型と呼ばれるものもありますが、バングルは基本的に輪っかの中に手を通して装着することから、ブレスレットよりも直径が大きく手首との間に余裕がありますので、手首だけではなく腕にも装着できるという特徴もあるんですよ。
そのほか、ゴールドやシルバー、ウッド調など様々なデザインのバングルがあるので普段着やカジュアルな服装にも取り入れやすいというのも魅力のひとつです。
そう考えれば、「ワンポイントとしてじゃなくて、手首にしっかりと存在感を出したい」という場合は、ブレスレットよりもバングルの方がオススメとなります。
また、先ほど少し触れた「C型」と呼ばれる一部が開口しているものの付け方としては、そのまま手を通すのではなく、ちょっとした工夫が必要になります。
C型と呼ばれるバングルの付け方の手順をご紹介すると・・・
- 手首の最も細い場所にバングルの切れ目を合わせ、ゆっくりと滑り込ませる
- 正面にしたい部分が来るまで回転させる
- 手首や肘など好きな場所に移動させる
となります。
それぞれ詳しく解説すると・・・
1.手首の最も細い場所にバングルの切れ目を合わせ、ゆっくりと滑り込ませる
ある意味これが一番の工夫なんですが、一般的なバングルが輪っかに手を通すだけなのに対し、C型のそれはまず手首の最も細い場所にバングルの切れ目(開口部分)を当て、ゆっくりと滑り込ませるという工程が必要になります。
この際、急いで滑り込ませてしまうと無理な力が加わり、破損してしまう可能性がありますので、手首に合わせて少しずつ動かしていき、ゆっくりと装着するのがコツなんですよ。
もしも上手く装着できずに「ああもう!何でなの!?」となり、力ずくで付けそうになった時は、バングルを付ける意味合いを思い出し、「神聖なものだから邪険にしちゃいけないよね」という落ち着いた気持ちでもう一度チャレンジしてみて下さい。
きっとあなたの「身に着けたい!」という想いがバングルへと届いて邪気を払ってくれ、すんなりと手首にフィットすることでしょう。
2. 正面にしたい部分が来るまで、回転させる
次に手首に入ったら、正面にしたい部分が来るまでクルクルと回転させます。
バングルの中には、シンプルなものだけではなくタッセルなど装飾品が付いたものや、細いバングルを重ね付けしたものなど様々な種類のバングルがあり、どこを正面にしても楽しめるものですが、やはり自分が「ここが好き!」と決めた箇所だったら付けていて気分が良いですよね。
また、色々なバングルを重ね付けして、それぞれのお気に入りの箇所を正面にするというのもおしゃれのひとつです。
事実、インドやネパールの女性はバングルを幾重にも付け「ジャラジャラ」という音を響かせていますからね。
「このバングルを付けていると何か落ち着くんだ」という気持ちになるためにも、ぜひお気に入りの箇所を見つけて下さい。
3. 手首や肘など、好きな場所に移動させる
正面にしたい部分が決まったら、後は手首や肘など好きな場所に移動させます。
バングルはブレスレットとは違い、留め具が無いことから、サイズが非常に大切になってくるんですが、金属製のバングルであれば自身で調整することができるんですが、バングルの調整を繰り返すと壊れやすくなってしまいますので、力を加えての強引なサイズ調整は極力行わない方がベターと言えるでしょう。
せっかくお気に入りのものを見つけたとしても、サイズが合わず強引な調整をして壊れてしまっては本末転倒ですので、そんなことにならないためにも、自身の手首・もしくは肘にできるだけフィットするものを選んで下さいね。
また、左右の手首のどちらに付ければ良いのかということに関して言えば、本来ならばバングルをはじめとしたブレスレット類は「利き手とは逆側に付ける」と言われていますが、どちらも左右の手首に重ね付けしたりといったアレンジができるので、付けるのは左右どちらでも構いません。
ただ、左右どちらに付けるかによっての意味と想いがあり、それについて解説すると、右手というのは本来エネルギーを放出する力があるとされているほか、右手の動きは左脳が司っていることから、計算などの「現実的な思考」を担っていると言われています。
ですから、なんらかの力を発揮したいという時には、「右手」に付けることをオススメしますよ。
他方、左手にはエネルギーを吸収する力があるとされ、右脳がその働きを担っていることから、「イメージやひらめき」といった精神的な面をサポートすると言われています。
ですので、インスピレーションを活性化したい時などは、「左手」に付けてると良いでしょう。
しかし、左右どちらに付けるかというのはスピリチュアルな意味合いが強いので、あまり深く考えずにあなたにとってしっくり来る方に付けて楽しむのがベターと言えます。
バングルをプレゼントする意味は?束縛?
バングルは主に手首に着けるアクセサリーで、その形状が手錠にも似ていることから、プレゼントされる側の人によっては、「束縛しようとしてるんじゃないか」というふうに思ってしまうかもしれませんが、バングル自体やバングルをプレゼントすることに、「束縛」という意味はありません。
それどころか、インドでは、太古の昔からバングルは既婚女性の必須アクセサリーと言われているほか、16世紀に誕生したシク教においては、正装のひとつとして「カラー」と呼ばれるバングルを装着するほど重要なものなんですよ。
つまり、バングルは正装という意味合いが強いということです。
また、日本においてはどうかというと、縄文時代に使用されていた貝釧はお守りや身分を示すためのものだったと言われているんです。
ですので、バングルに束縛の意味はありません。
同様に、バングルには指輪のような堅苦しいイメージもありません。
そのため、恋人同士でも気軽にプレゼントし合うことができ、サイズやデザインに男女で明確な違いも無いことから、お揃いのデザインを付けることも可能なんです。
恋人ではなく友人に送る場合でも、男性に贈るのであれば、ハワイアンジュエリーや、アメリカの先住民族である「ナバホ族」のブレスレット等を、女性に贈るのであれば同じブランドのバングルを付けるというのも良いでしょう。
このように、バングルは自らの手首や肘などを飾るものですので、プレゼントする側・される側にかかわらず、身構える必要はありません。
まとめ+関連記事
ブレスレットの一種で、インドやネパールなどの女性たちが身に着けるバングル。
プレゼント時にも束縛の意味はありませんので、安心して下さいね。
この他にも、フランス人女性にとって香水はどういったものかをご紹介した記事があります。
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