リコの興味しんしん

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各々の興味・関心事などに関する雑学を書いていきます。

冬でも半袖の人と寒がりな人との違いって?克服法も

冬でもその寒さを意に介さず半袖で平気な人もいれば「絶対無理」という寒がりな人もいますが、その違いはどこにあるんでしょうか。
またその克服法も気になりますよね。
そのため今回は「冬でも半袖の人と寒がりな人との違いって?克服法も」をご紹介します!

冬でも半袖の人と寒がりな人との違い

冬でも半袖で平気な人と「そんなのありえないし、絶対に耐えられない!」という寒がりな人との違いはどこにあるのかというと・・・

  • 体温が高い
  • 筋肉量が多い
  • ベージュ脂肪細胞を持っている

などが挙げられます

それぞれ順に解説すると・・・

体温が高い

そもそも冬でも半袖の人というのは、日本人よりも欧米人の人達に多いんですが、その理由として彼ら・彼女らは日本人と比べて平均体温が1度ほど高いというものがあります。

数字で説明すると、日本人の平均体温が36度台なのに対して、欧米人のそれは37度台であり、中には日本人であれば確実に微熱と判断されてしまう37.6度が平熱という人もいるんですよ。

こう聞いて「嘘だろ?それは身体がおかしいんじゃないのか?」と思う方は大勢いらっしゃると思いますが、これは紛れもない事実です。

たとえば、アメリカであれば37度は平熱、そして38度で微熱と見なされるため、38度以下であれば「心配ありませんので、市販の薬を飲みながら自宅で様子を見て下さい」と言われてしまうんです。
日本であれば「いやいや先生、しんどいんですからちゃんと診て下さいよ!」というクレームが付きそうですよね。

また、日本人男性と欧米人男性3人に対し、自動で温度調節ができる部屋において寒いと感じたら上着を着るように指示し、100分間で室温を計20度下げ、誰が最初に上着を着るのかという実験を行ったところ、最初に上着を着たのはやはり日本人であり、冬の東京の平均気温と言われる12.5度で着用。

その後続けざまに残り2名の日本人が脱落していく中、最後まで残ったのはアメリカ出身の男性であり、彼が上着を着たのは何と冷蔵庫と同じ温度と言われる4.5度だったんです。
欧米人(アメリカ人?)恐るべしというべき結果ですが、体温が1度高いだけで、これほどの差が出るのは凄いですよね。

数字で見ればたった1度の差ですが、驚くべきことに体温が1度上がると代謝機能が12%、そして免疫力が30%も上がると言われているので、日本人であれば思わず「うわっ、寒っ!」と言ってしまいそうな温度であっても、欧米人の人達にとっては、それこそ「どこ吹く風」という感じでほとんど気にならないのではないでしょうか。

筋肉量が多い

これは人種に関係なく、日頃からスポーツを行っていたり、ジムで身体を鍛えているなどの理由から、筋肉量が多い人は冬でも半袖で快適に過ごすことができます。

というのも、筋トレなどで身体を鍛えることで筋肉が付くと熱を生み出すため、言うなれば筋肉がカイロもしくは暖房の役割を果たしてくれるという訳なんですよ。

またそれだけではなく、何もしていなくても生命を維持するために消費されるエネルギー…基礎代謝量もUPするため、先ほどご紹介したように体温が上がり、寒さを感じにくくなるんです。

事実、俗に言うマッチョな人は真冬の12月や1月・2月でも半袖Tシャツ1枚で悠々と歩いていますし、下手をすればタンクトップという強者もいるぐらいですからね。

そして筆者である僕も日々行っている筋トレのおかげで筋肉量が多いのか、真冬の時期であっても半袖Tシャツ1枚で外出しています。
ただ、周りからは「寒くないの?嘘だろ、おかしいんじゃないのか?」と言われたりしますが・・・。

もし半袖Tシャツで快適に過ごせる筋肉量の多い人が、厚手のジャンバーやコートなど、寒がりの人と同じファッションをしてしまうと暑くてたまらないとなってしまうんです。
言わば筋肉という天然カイロの上から、さらに防寒をしている訳ですからね。

このように筋肉量が多いと寒さを感じにくくなりますので「自分は寒がりではあるけど、面倒臭がりだからできるだけ厚着はしたくない」という人は、ぜひ筋トレやスポーツにいそしんで筋肉量を増やし、天然のカイロを手に入れてください。

ベージュ脂肪細胞を持っている

これも人種問わずなんですが、冬でも半袖でいられるほど寒さに強い人の多くは、寒さによって特定のタンパク質を発現することで熱を生み出す働きがある「ベージュ脂肪細胞」というものを持っていると言われています。

ちなみに、このベージュ脂肪細胞が発見されたのは2012年と最近のことです。
その作られ方としては食べ過ぎなどが原因で過剰摂取したカロリーを中性脂肪に変え、いざという時のために体内に蓄えておく働きを持つ「白色脂肪細胞」が変化する、あるいは、白色脂肪細胞になるはずだった細胞の赤ちゃんがベージュ脂肪細胞に変化するという2通りの方法があるんですよ。

特にスウェーデンフィンランドに代表される北欧やロシアなどの寒い地域には、このベージュ脂肪細胞を持っている人が多く、たとえばスウェーデンなど北欧出身の人からすれば気温が1桁というのは日常茶飯事であることから「氷点下になったらジャケットを羽織る」という人もいらっしゃるんです。

また、ロシア人の猟師の方が、雪が降りしきる冬の北海道の海に船で来た時、やはりTシャツ1枚でカメラに手を振っている所がテレビで映っていたこともありました。
寒さが苦手な人からすれば「氷点下とか冬の北海道で半袖1枚って・・・本当に人間なの?」と思ってしまうかもしれませんね。

その上さらに、既述したように身体を鍛えているとなれば、もはや寒さに関しては無敵と言えるでしょう。

では次に、冬の寒さに強くなるための克服法についてご紹介していきます。

「自分は凄く寒がりなんだけど、それを克服して寒さに強くなりたい!」という思いを持っている人にとっては、とても有益な情報が得られること間違いなしですよ。

では早速!

寒さに強くなるための克服法

冬の寒さに強くなるための克服法についてですが、どんなものがあるのかというと・・・

  • 筋トレ(運動)を習慣化する
  • 脂肪をつける
  • 家族や恋人と過ごす

などがあります。

それぞれ順に解説すると・・・

筋トレ(運動)を習慣化する

上でも似たようなことを書きましたが、筋トレをはじめとしたさまざまな運動を習慣化することで、筋肉量が増え、基礎代謝も上がりますので、冬の寒さを克服することができます。

そして、筋肉は常に発熱しているため、筋肉量を増やすと寒さに耐えきれず身体がブルブルと震えた時の発熱量も増えますので、運動を習慣化していない人達に比べると、はるかに寒さに強くなるんですよ。

それこそ真冬の時期に周りが厚手のジャンバーやコートを羽織っているにも関わらず、自分は半袖Tシャツ1枚、もしくはその上に薄手の羽織物のみというように。

事実、「筋肉を付けるプロフェッショナル」ともいえるボディビルダーの方などは、人によってはたとえ真冬であっても半袖Tシャツや下手をすればタンクトップ1枚で涼しい顔をして歩いたりしていますし、彼らにとっては真冬に吹きすさぶ強風すら涼しく感じるほどなんですよ。

周りから見れば「おかしいんじゃないのか?」と思われたり、ひょっとすると直接そう言われたりすることもあるかもしれませんが、「運動を習慣化する」というたったひとつのことを行うだけでそこまで変わるんですから、凄いですよね。

そういった方がよく「筋肉は裏切らない」ということを言ったりしますが、これらのことがわかると「あの言葉は嘘じゃなかったんだな」と思っていただけるのではないでしょうか。

このことから、筋トレを含む運動を習慣化することで、筋肉量が増え基礎代謝が上がり、徐々に寒さを克服することができますので、たとえ少しずつでも実践してみて下さい。

きっといずれふとした時に「あれ?俺/私、何か去年よりも寒さに強くなってるような・・・」という実感が得られること間違いなしですよ。

脂肪をつける

これはある意味意外な克服法かもしれませんが、実は脂肪には断熱性があることから、寒さを克服することができます。

こう書くと「何だよそれ!?さっきと言ってることが違うじゃないか!」という怒りの声が聞こえてきそうですね…。

人間がまず寒さを感じるのは皮膚なんですが、寒がりな人は皮膚からの短期的な冷たさや寒さではなく、まるで身体の芯から冷えるような寒さを感じると言われています。

そのような場合に、断熱性がある脂肪を蓄えていると、やはりというべきかしっかりとした断熱材の役割を果たしてくれるんですよ。

ただし、もちろん単純に肥満体になれば良いという訳ではなく、多量の筋肉の上に少しの脂肪が付いている、言うなればプロレスラーのような体型が理想です。

ちなみに、プロレスラーの方が筋肉だけではなくあえて少し脂肪を付けているのは、対戦相手が仕掛ける投げ技のダメージを軽減させる(筋肉だけだと衝撃が吸収されず、まともにダメージを受けてしまう)ためなんです。
こういった体型になることで、冬の寒さも克服できるんですから、まさに一石二鳥ですよね。

とは言っても、この体型になるには一筋縄ではいきません。

上でご紹介したように筋トレを含む運動を習慣化することに加え、食事も筋肉を付けるために必要不可欠といわれるタンパク質も摂るようにしましょう。

また、それだけでなく、一見筋肉を付けるのには悪者のイメージが強い脂質や炭水化物(糖質)もしっかりと摂るようにすることで理想の体型に次第に近付いていきますので、これらも恐れずに摂るようにしてくださいね。

家族や恋人と過ごす

これはここまでご紹介してきたものとは異なり、一見寒さ克服法とは関係が無いように思いますが、実は家族や恋人といった自身が大切だと思える存在と共に過ごすことで身体以上に心が温まり、寒さを克服できると言われています。

これだけを聞くと中には「いやいや、それはいくら何でも言い過ぎなんじゃないの?」と思うかもしれませんが、ある研究によると、こういった人は孤独な人や孤独な場面を想像することが多い人と比べ、体温が高い…つまり、寒さに強いという結果が出ているんですよ。

そもそも人間は恋人など自身が大切だと思っている存在と過ごすと、「幸せホルモン」とも呼ばれる「オキシトシン」というホルモンが分泌され、これにより心臓の機能が高まり血流が増加して体温が上がるため、寒さを克服できるという訳です。

たとえば、お隣の国の韓国ではカップルや家族間においての親密度が日本に比べて圧倒的に高かったり、12月14日の「ハグデー」という愛する恋人とハグしてお互いを温め合う日があったりとするためか、韓国の人達からすれば、日本の冬は自国と比べると暖かく感じるんだとか。

つまり、身も心も満たされている状態という訳ですね(それだけではないかもしれませんが・・・)。

1人で食事を摂ることを指す「孤食」や「お一人様」という言葉が多く聞かれるようになったこんな時代だからこそ、もう1度「人と人が触れ合う」ということを見直して極力積極的に行い、心身両方の寒さを克服しましょう。

まとめ

体温の高低と筋肉量、ベージュ脂肪細胞の有無で決まる冬でも半袖の人と寒がりな人との違い。
これらを身に着け、ぜひ寒がりを克服してください。