リコの興味しんしん

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ロック界の漢・世良公則の人物像を解説!おすすめの曲も!

1977年のデビュー以来、日本のロック界の第一線で活躍している世良公則さんですが、その人物像はどんなものなのでしょうか。
また、おすすめの曲も気になりますね。
そのため今回は、「ロック界の漢・世良公則の人物像を解説!おすすめの曲も!」をご紹介します!

世良公則の人物像とは?

デビューから変わることのない圧倒的な声量とステージアクションで知られている世良さんですが、その人物像はどんなものなのかというと・・・

  • とにかく男(漢)にこだわる
  • 女性に対して硬派で一途
  • お茶や陶芸など「和の心」を大切にしている

などがあります。

それぞれ順に解説すると・・・

とにかく男(漢)にこだわる

これはある意味、世良公則という人を形容するのに最もふさわしいと言っても過言ではない言葉です。

ちなみに、世良さんは1955年(昭和30年)12月14日、広島県福山市生まれの現在65歳なんですが、何と中学校時代から現在に至るまで、とにかく「男(漢)」というものにこだわり、その道を追求し続けているんですよ。

おそらく1度でも世良さんの曲を聴いたことがある、もしくは、出演していたドラマや映画を見たことがあるという人であれば、「この人、男気があってカッコイイな」と思ったはずです。

ですが、実は幼少期の彼は遊びもケンカもやりたい放題で、自身の気持ちの赴くままに行動するやんちゃ坊主だったんです。
そのため、気が強い性格のお母さんからは、頻繁に怒られていたんだとか。

そんな世良さんの心に男気が宿るきっかけとなったのは、小学校高学年の時でした。

下級生をいじめていたことが当時担任だった先生の耳に入ってしまったことから、制裁のビンタをくらった世良さん。
ご本人いわく、「目から火が出るかと思うぐらいに痛かった」そうですが、その後、先生が言った「弱い者が味わった痛みが判るか?」という言葉が心に響き、開眼。

それからは「弱い者は守るもの」という考えに変わり、中学校に入学してからも時には他校の生徒達と殴り合いをするといったヤンチャぶりは相変わらずだったものの、弱い者いじめをすることは一切無くなったんです。

事実、世良さんはかつて出演したテレビ番組のインタビューで、「あの先生の一言で目が覚めた。当時は凄く怖かったけど、今はとても感謝している」と語っていました。

なお、世良さんはかつてロックバンド「ツイスト」のボーカルを努めていた頃は、楽曲のほとんどを作詞。

解散後、ソロになってからは親交の深い作詞家の方に作詞を依頼しているんですが、バンド・ソロ時代、また曲のテーマにかかわらず、そこには必ずと言って良いほど彼の男気が散りばめられています。

ですので、「世良公則って誰?初めて名前を聞いたけど、どんな歌を歌ってるの?」、もしくは、「名前は知ってるけど、有名な曲しか知らない」という人は、男女問わずぜひ1度、配信サイトなどで世良さんの曲を聴いてみて下さい。

きっと彼が詞として紡ぎだす男気あふれる言葉・そしてステージアクションに、「うわっ、何この人!めちゃくちゃカッコイイじゃん!」と思うこと間違いなしですよ。

女性に対して硬派で一途

おそらくこれも世良さんが持っている男気からくるものだと思われますが、自らが作詞を手掛ける詞の世界はもちろんのこと、実生活においてもとにかく女性に対して硬派で一途なんです。

事実、世良さんは25歳の時に高校時代から交際していた女性とご結婚されたんですが、それから40年が経った現在でもとても仲の良いおしどり夫婦なんですよ

その馴れ初めについて少しご紹介すると、世良さんは地元・広島の高校を卒業後、大学生活と並行しながらバンド活動をするために大阪へ進出したんですが、その際に奥さんも世良さんと共に上阪。

そして、大学卒業後にプロになることが決まり上京する際、奥さんに「必ず迎えに来るから待っててくれ。その時は結婚しような!」と約束。

後に、バンドの人気が不動のものになった頃、多忙なスケジュールの合間を縫って広島へと戻った世良さんは、その足で奥さんの実家へと直行し、奥さんのご両親に対して「娘さんを僕に下さい。」と挨拶した後、問答無用で奥さんの左手薬指に婚約指輪をはめたんです。

もちろん、奥さんはそのプロポーズを二つ返事で快諾し、その後2人は晴れて夫婦となったんですが、どこかドラマや映画のワンシーンのような話ですよね。

しっかりと約束を守り筋を通すその男気に、奥さんもおそらく「ああ、ずっと待ってて良かった。この人を選んだ私の目に間違いはなかった。」と思い、改めて惚れ直したのではないでしょうか。

というのも、当時の世良さんの人気を考えると、その気になればファンの女性と交際するということもできたにもかかわらず、そんなことは一切考えず、奥さんとの約束を果たした訳ですから。

なお、この男気は、当然ながら彼の書く歌やステージでのファッションにも表れており、当時資生堂のCMソングとしてヒットした「燃えろいい女」をスタジオライブで披露する際は、奥さんとのペアリングと思われる指輪を左手薬指にはめた状態で熱唱。

さらに、前述したプロポーズを敢行する前後には、奥さんへの愛を言い表した楽曲、その名も「LOVE SONG」をリリースしただけでなく、婚約会見でBGMとして流したんですよ。
このエピソードからも、その当時から現在に至るまで、いかに奥さんのことを大切にしているかが判りますよね。

そう考えれば、まさに「漢」と言えるのではないでしょうか。

お茶や陶芸など「和の心」を大切にしている

男気があり、女性に対して硬派で、ロックな曲を迫力のボーカルで歌うことから、いわゆる「イケイケ」なイメージがある世良さんですが、実は本格的な所作でお茶を点(た)てたり、陶芸をしたりなど「和の心」を大切にしているという一面を持っています。

陶芸に関しては、かつてNHKの「趣味悠々」という番組に出演した際、講師に師事しながら急須とオカリナを製作したことをきっかけに、その魅力に気づき、自身でぐい呑みなどの様々な作品を作るようになり、数年前からは「多治見焼」で有名な岐阜県多治見市などで定期的に作品展を開催するようになりました。

さらに、2018年には陶芸をはじめとした多治見市の文化を全国に広めるため、「多治見市文化観光大使」に就任したんですよ。
このことからも、かなり熱中して打ち込んでいるということが判りますよね。

事実、長年にわたり世良さんのバックバンドを務めている野村義男さんいわく、「たとえばコンサートのリハーサルが1時間で終わったとしたら、後はずっと陶芸の話をしている」らしく、野村さんは「何とかその世界に入らないように逃げている」と語っていました。

また、以前はリハーサルやミーティングの間に飲む飲み物はコーヒーだったそうですが、陶芸に目覚めてからは、自らが点てた煎茶もしくは抹茶を、同じく自らが製作した湯呑みに注いでバンドメンバー全員にふるまうのが恒例なんだとか。
良い意味で世良さんらしからぬ、意外な趣味ですよね。

ですが、考えようによっては「和の心を大切にするロックミュージシャン」というのはある意味とても斬新ですので、そういった姿勢は世良さんがパイオニアと言えるのではないでしょうか。


では次に、僕がおすすめする世良さんの楽曲BEST5をご紹介します。

おすすめの曲BEST5


5.性(サガ)
4.あんたのバラード
3.燃えろいい女
2.宿無し
1.銃爪(ひきがね)

5.性(サガ)

1978年12月に発売された性(サガ)は、ツイスト4枚目のシングルとしてリリースされたバラードナンバーです。

ちなみに、この曲は冒頭から世良さんの迫力のシャウト3連発から始まるんですが、ご本人いわく、「このシャウトが頭に浮かんだ瞬間、曲ができたと思った」そうで、後に続く歌詞は全て流れで考えたというある意味、衝撃的な曲です。

歌詞の内容としては、年上の男性にすっかり骨抜きにされている女性の心情を女性目線で歌っているんですが、当時23歳の男性が書いたとはとても思えないほど大人な内容なんですよ。

現在でも、ごくまれにコンサートで披露されることがあるんですが、冒頭のシャウトが聞こえてきた瞬間から演奏終了まで、会場全体がまるで水を打ったようにシーンと静まり返っているのが印象的です。

おそらく、世良さんのツイスト時代から全く変わらない迫力のボーカルに驚くと同時に、歌詞が紡ぎだすひとつの物語の世界に心を奪われているのでしょうね。

もしあなたが何かをきっかけに世良さんの曲を聴くことがあれば、ぜひこの性(サガ)も聴いてみて下さい。

きっとまずそのシャウトに驚き、「えっ、何この歌!?」思うと同時に「凄く大人な内容の歌詞だなあ」と関心すること間違いなしですよ。

4.あんたのバラード

1977年11月に発売されたこの曲は、世良公則というアーティスト、および、ツイスト(当時は「世良公則&ツイスト」)というバンド名を一躍全国に知らしめることとなった世良さんのデビュー曲です。

なお、世良さんはこの曲で同年に開催された「世界歌謡祭」、および、「ポピュラーソングコンテスト(通称ポプコン)」でグランプリを獲得。

さらに、リリース翌年1978年の大みそかには、この曲で「紅白歌合戦」に初出場するという偉業を成し遂げたんです。

「バラード」という曲名から一見静かな曲なのかと思いきや、いざ歌い出すと思わず「えっ、凄いな!」と言ってしまうほどの迫力のボーカルと、まるで空手の型を思わせる独特のアクションで一躍、一世を風靡したんですよ。

ちなみに、この曲ができたのは世良さんが高校卒業後に地元・広島から大阪へと居を移し、アマチュア活動をしていた頃で、夜遅くに自宅までの帰り道で見かけるスナック帰りの男女などの恋愛模様をヒントに書き上げたんです。

ご本人いわく、「完全な妄想(フィクション)」だそうなんですが、フィクションであってもここまでリアリティのある歌詞が書けるというのは凄いことですよね。

今年でデビューから44年を迎える世良さんですが、それだけの時を経ても多くの人々の支持を受け、現在でもコンサートで必ずと言って良いほど演奏することを考えれば、やはりファンの方々・ご本人どちらにとっても思い入れが深い曲と言えるでしょう。

3.燃えろいい女

1979年4月に5枚目のシングルとしてリリースされたこの曲は、大手化粧品メーカーとして知られている「資生堂」の夏のキャンペーンCMソングとして起用されたことでも知られています。

なお、この当時、ツイストのボーカリストとしての世良さんの人気は不動のものとなっており、久米宏さん・黒柳徹子さんが司会の音楽番組「ザ・ベストテン」では堂々の1位に輝いたこともあるんですよ。

また、同年の大晦日には、この曲で自身2回目となる紅白歌合戦に出場し、迫力のボーカルを披露。
「ボーカリスト・世良」の存在を存分に見せつけました。

ちなみに、コンサートでは、サビ部分を3回4回と繰り返して歌う(お客さんに歌わせる場合もある)のが恒例であり、その際には曲名通り、特に女性ファンの方がノリノリで歌っているのが印象的です。
歌詞の内容が女性を賛美するものですので、おそらく共感しやすいんではないでしょうか。

ちなみに世良さんの曲の中で、女性を賛美する内容のものは比較的少ないんですが、この曲を熱唱する際は、左手薬指に奥さんとのペアリングをはめていたことを考えれば「ああ、そういうことだったんだな」と納得できますよね(違うかもしれませんが・・・)。

歌詞・メロディ共に夏にピッタリの楽曲ですので、長年の世良さんファンの方だけでなく、若い世代の方も機会があればぜひ聴いてみて下さい。

きっと男女問わず、「へえ~、こういう歌があったのか。早速俺/私の夏うたコレクションに加えよう!」と思うこと必至ですよ。

2.宿無し

1978年4月に、2枚目のシングルとしてリリースされたこの曲は、前年に発表したデビュー曲「あんたのバラード」とは対照的に「ロック色」を前面に押し出したナンバーです。

歌詞の内容としては、これまで交際していた女性に新たな交際相手ができてしまったことを知った時の男性の心情を歌っているんですが、未練がありつつも「それじゃあしょうがないな。そいつと幸せにやれよ。」と身を引く姿勢を見せているんですよ。
まさしく世良さんが持つ「男気」のなせる業(わざ)ですよね。

ちなみに、ツイスト時代に「ザ・ベストテン」にてライブ形式でこの曲を披露した際には、その模様が生中継されたほか、その会場だった新潟県の万代橋には数千人のファンの方々が駆けつけ、押し合いへし合いの大混乱になったという逸話も存在します。

また、レコードの売り上げ枚数は計50万枚を突破、オリコンでは最高3位をマークするなど、お茶の間はもちろん音楽業界にもロックバンドとしてのツイストを認知させた1曲と言えます。

現在でもコンサートで必ずと言って良いほど演奏され、当時と同じくマイクスタンドを振り回しながら、もしくは、エレキギターを掻き鳴らしながらパワフルに歌う姿は相変わらずですので、チャンスがあればぜひコンサートで、生で聴くことをオススメします。

10代や20代といった若い世代の人達はきっと、「へえ~。俺/私の親の世代にはこんなにカッコイイ曲があったのか!」と驚き、すっかり世良さんのファンになってしまうこと請け合いですよ。

1.銃爪(ひきがね)

上でご紹介した「宿無し」からわずか4か月後にリリースされたこの曲は、レコードの売上げ枚数計94万枚、そして、ザ・ベストテンでは何と10週間連続で1位に輝くという快挙を成し遂げたことから「ツイスト最大のヒット曲」と言われているロックナンバーです。

歌詞の内容は、男性にモテるのを良いことに、男心を弄ぶ女性のことを男性の目線から歌っているんですが、この曲はある意味宿無し以上に、世良さんの女性に対する硬派な姿勢が全面に押し出されているんですよ。

ちなみに、僕が世良公則さんという歌手を知り、ファンになったのはTVでこの曲を歌っているツイスト時代の世良さんのコンサート映像を見たことがきっかけだったんですが、やはりその歌詞を見聴きした時は衝撃でした。

思わず声に出して、「うわっ、この曲の歌詞、めっちゃかっこええやん!」と言ってしまったほどでしたから。

元・タレントの島田紳助さんの言葉を借りれば、「この曲、素敵やん!」という感じでしたね。

おそらく年齢に関係なく男性であれば、僕と同じことを言う(思う)のではないでしょうか(言い過ぎ?)。
そう考えれば、この曲はまさに「男・世良の真骨頂」と言っても過言ではないでしょう。

なお、一番のヒット曲であることから、現在でももちろんコンサートでしっかりと演奏されるほか、サビのラスト部分でご本人のジェスチャーに合わせ、男女問わずお客さん全員が親指を下に向ける光景は、もはや恒例です。

もしも生で聴いた場合、あなたが男性であれば、「めっちゃカッコイイじゃん。この曲最高!」となり、女性であればサビのラスト部分の歌詞に対して、もちろん良い意味で「キャ~!」と思ってしまう(叫んでしまう)ことでしょう。

この曲を聴いて、世良さんが歌詞として紡ぎだす「硬派な男の世界」を堪能して下さい。

まとめ+関連記事

ひたすらに漢にこだわる一方、お茶や陶芸をたしなむなど、意外な一面も持つ世良公則さん。
これからもその姿勢のまま、一途に突き進んでほしいですね。

世良公則さんと同じく男として知られる「長渕剛」さんの魅力とオススメの曲をご紹介した記事があります。

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