リコの興味しんしん

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各々の興味・関心事などに関する雑学を書いていきます。

シャチは人間を襲い食べるの?食べないの?それはなぜ?

映画などで人を襲い、海で強い生物として真っ先に思い浮かべるサメ。
そんな強いイメージのあるサメをも捕食するシャチ。
サメをも捕食するシャチが、もし人を襲って食べる生物だったら…とても恐ろしい動物です。

でも、見た目は目の周りに白い模様があってかわいい。

そんなかわいいシャチが、本当に人を襲って食べるのでしょうか?
(*'▽')私…気になります!

ということで、シャチが人を襲い・食べるのかを調べてみました。

そうしたら、意外な結果もわかり、今までその存在しか知らなかったシャチが好きになってしまいました。
(*ノωノ)てへっ

この記事では調べた結果であるシャチが人を食べるのかどうか…それだけでなく、あまり知られていないシャチの生態についてご紹介します。

記事を読み終えたら、私と同じようにシャチが人を襲い食べるのかどうか・その生態ががよく分かり、好きになってしまいますよ。

シャチは人を襲い食べるの?

シャチが人間を襲い食べることは、ほぼありません。

なぜなら、シャチは知能が高く、自分が食べる対象である獲物かどうかをしっかりと見極めていて、その食べる対象である獲物に人間が含まれていないからです。
つまり、人間はシャチが普段食べている獲物ではないから、食べないということです。

実際、シャチが人を食べたという事例はありませんし、人でいう好きな食べ物みたいにシャチは捕食対象を決めいているとされます。
このことから、シャチが捕食する対象をしっかりと見極めているということがよくわかります。

また、シャチの頭の良さがわかるものとして、自身が知識として持っている狩りの仕方を子供に伝えるというものがあります
このとき、狩りの練習相手とした獲物を練習後に食べることなく、逃がしたという事例もあります。

さらに、母シャチが餌を取っている間、仲間の他のシャチが母シャチの子供の世話をするということもあるんです。

他に身近なところでいうと、私たちに芸を披露してくれるシャチショーもあります。
ちなみに、シャチショーを見に来たお客さんに水をかけて反応を楽しむなんて、お茶目な一面もあります。

ですので、頭が良いシャチが人間を襲い食べるということはないんです。

ただ、シャチは好奇心が高いため、人にじゃれつくことがあり、それがいきすぎてしまいケガをするということはあります。
また、頭が良いため、人が攻撃したことを覚えていて、報復するなんてこともあります。

シャチが人間を襲った?!

シャチが人を襲い食べたという事例はありませんが、シャチが人を死なせた事例は存在します。

それはアメリカで行われたシャチショーで起こりました。

いつものようにショーで芸を披露したシャチを撫でていた調教師の髪か左腕のあたりにシャチが噛み付き、そのままプールに引きずり込んだのです。

周りの人がすぐに助けようとしましたが、シャチが興奮していて救助が難しかったため、小さなプールにそのシャチを追い込み、落ち着かせて調教師を救出しました。
ですが、時すでに遅く亡くなっていました。

亡くなった調教師は、脊髄が折れるなど悲惨な状態でした。

これを受け、このシャチは非常に危険な存在だとする意見や、シャチは食べるつもりではなく手荒く扱っただけとする意見などがありましたが、真相は分かっていません。

ちなみに、このシャチはこれ以外に過去に2件、人の死亡事件に関係しています。

あくまで私見ですが、このシャチが他のシャチに比べ、非常に好奇心が強く、また、興奮しやすかった個体のため起きたことなのかなと考えます。

シャチの特徴・生態

続いては、シャチの特徴や生態をご紹介します。

シャチの分類

シャチは鯨偶蹄目(くじらぐうていもく)のマイルカ科に属するマイルカ科最大サイズの大きさの海洋生物です。

マイルカ科の代表でもあるマイルカの大きさが約1~2mなのに対し、シャチは約5~8mとその大きさの違いに驚かされます。
ちなみに、シャチの最大サイズは約10m、重さ10tにもなると言われています。
( ゚д゚)…でかっ…

そして、シャチは現在のところ1種類といわれていますが、南極海だけは他に3種類にいるとされ、それらと区別し4種とされる場合もあります。

①whale eater killer whale
一般的にイメージされるシャチです。

②mammal eater killer whale
①のシャチよりサイズは少し小さくなりますが、シャチの目の部分にある白い模様…アイパッチは①の2倍あり、色も黄色味がかった白色をしています。

③fish eater killer whale
②と同じく①よりサイズが小さいが、体の中心へ向かうような細長い形の特徴のアイパッチを持ち、その名前の通り、魚を主食としているシャチです。

④名称不明
2004年以降に分けられるようになった種で、ゴンドウクジラに似た丸みのある頭部が特徴のシャチです。

④のような比較的最近分けられるようになった種がいるなど、まだ研究中でわからないことが多々ある分野ということになります。

シャチの生息地

シャチの生息地は広く、世界中の海にいます。
そのため、世界で最も広く分布する哺乳類の1種とされています。

実際、シャチは海の中でも冷水を好むと考えられていますが、暖かい地中海やアラビア海でも目撃されています。

また、日本に限って言えば、北方四島から北海道の根室海峡、さらには和歌山県太子町で目撃されています。

シャチの食性

シャチは基本的に人を襲わず食べませんが、肉食で魚やアザラシ、ペンギン、サメ、クジラなど多くの種類の海洋生物を食べます。

怖くて強いイメージのあるサメや自分の体より格段に大きいクジラをも食べるなんて、さすが海の食物連鎖の頂点に立つシャチですね。

と、多様な海洋生物をシャチは食べることができますが、シャチは捕食対象を決めていると考えられています。

人間の好みと同じように食べる物を決めているなんて、かわいいですね。

シャチは食物連鎖の頂点

多様な種類の海洋生物を捕食することからもわかる通り、シャチは海洋生物の中で食物連鎖の頂点にいます。

なぜなら、シャチの能力値は色んな分野でトップクラスだからです。

まず、動き…速さの部分では50キロ以上の速さで泳ぎ、日に100キロ移動するといわれ、その泳ぐ速さは一般的に泳ぐのが速いといわれるマグロにつぐ速さです。

以下の表をみてください。

カジキ マグロ シャチ サメ ヒト
80km/h 75km/h 65km/h 50km/h 8km/h

この表は、泳ぐのが速いとされる海洋生物の速さを一覧にしたものです。

この表からわかる通り、シャチの泳ぐ速度は強いイメージのあるサメを遥かに凌ぐ速さのため、向かうところ敵なし。
速ければ、攻撃もしやすく避けやすいですもんね。

それに加え、日に100キロもの距離を移動できるスタミナがあるのですから恐ろしいです。

速さ・スタミナのみならず、他にもシャチが強いと考えられているものがあります。

話は変わり…次の表をみてください。

シャチ イリエワニ ナイルワニ アメリカアリゲーター ヒト
1億3089万Pa(推定) 5309万Pa 3447万Pa 1465万Pa 110万Pa

この表は噛む力の強さを表したもので単位はPaパスカル、10Paは60kgの人が履くハイヒールに踏まれた時の圧力です。

表からわかる通り、噛む力が強いイメージのあるワニの中でも一番とされるイリエワニの約3倍の強さがあります。
( ゚д゚)…け、桁が違うんですけど…

ただ、シャチの噛む力を実際に測ることは不可能ですので、この数値はあくまで推定となります。

速さもあり、スタミナもあり、噛む力も強い…まさに最強のシャチが、個々で狩りをするのではなく群れで協力して狩りを行うんですから、他の海洋生物は手も足も出ないという状況です。

実際、海の中の強者・強いイメージのあるサメや自分より数段大きいクジラさえシャチは捕食します。

ですから、シャチに天敵は存在せず、食物連鎖の頂点なんです。

もしシャチが人を襲う動物だったら…武器もなく対抗することは不可能なので、とんでもなく恐ろしい存在のはずです…。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

まとめ

シャチは最強だが知能が高く獲物を識別できるため、基本的に人を食べることはありません。

みなさんもかわいいシャチを見て癒されましょう!