リコの興味しんしん

リコの興味しんしん

各々の興味・関心事などに関する雑学を書いていきます。

プラモデルをコレクションするならドイツ機がおすすめ!ジェット機、ロケット機編

写真① He162A-2 第1戦闘航空団司令 ヘルベルト イーフェルト大佐 TAMIYA

ドイツの戦闘機は機種や形式が豊富で、塗装の多様性は目を見張るものがあります。そのため、プラモデルのドイツの戦闘機を作り、コレクションすることは極めて魅力的です。

そこで、今回で4編目となるこのブログではジェット機、ロケット機に着目して、筆者が作成しコレクションしたプラモデルの画像と共にご紹介したいと思います。

記事を読み終えると、更なる、ドイツ戦闘機の魅力を知ることができると思います。

1.ジェット機、ロケット機について

ドイツ軍のジェット機、ロケット機はMe262、Me163、He162、Ar234が実用化され、その航空技術は他国を数年はリードしていたと言えます。

その4種のうちMe262は前回のブログで紹介しましたので、今回はそれ以外の3機種…Me163、He162、Ar234をご紹介します。

2.各型と作例の紹介

2-1.メッサーシュミットMe163B-1a

写真② Me163B-1a 第400戦闘航空団第2中隊 TRIMASTER 1/48

航空機史上唯一のロケット戦闘機であるMe163コメートは、結果的に見れば膨大な予算、資材、人員を投じた割には、実績が非常に悪く、兵器としては完全な失敗作でした。

その原因は、ロケットモーターの稼働時間がわずか8分間という極端なものだったことです。
最高時速は1000km/hと当時としては極めて高かったのに…。

それでもMe163B-1aは、1944年中に237機、1945年には45機の合計279機生産されたと言われています。武装はMK 108 30mm機関砲2門(弾薬各60発)を装備していました。
また、搭乗員たちはその高速飛行性能を極めて高く評価していたとも言われています。

写真③ Me163s 練習機 TRIMASTER 1/48

作例の1/48スケールのMe163は、現在は存在しないトライマスター社の製品で、写真②と③がそれになりますが、プラモデル自体は、トライマスター社の金型を使ったキットがドラゴン社から発売されているため、制作することが可能です。

2-2.ハインケルHe162A-2

写真④ He162A-2 第1戦闘航空団第1飛行隊第3中隊 エミール・デムート中尉 TRIMASTER

ハインケルHe162は空軍省が開発を決定するや否や、信じられないスピードで原型1号機の初飛行が行われた機体です。

空軍省がフォルクス・イエ―ガー国民戦闘機の開発を決定したのが1944年9月10日、すぐに各メーカーに仕様書が発布されました。

その後、開発作業は急ピッチで進められ、2か月後の11月5日には図面が完成し、翌12月6日には原型1号機が初飛行にこぎつけるという信じられないようなスピードでした。

素早く造られた本機の特徴は、初期のジェット戦闘機の中では最も速く飛ぶことができ、戦局の悪化によるアルミニウム不足に陥っていたために代用できる部分は合板で代用していること、単発ジェットエンジンBMW 003を背負式に装着していることです。

ちなみに、武装は20 mm口径のMG 151/20機関砲を2丁装備していました。

この機体を1945年4月までに1000機を調達するという目標を空軍はかかげましたが、敗戦までに完成したのは240機で、800機以上が製作途中という状況でした。

最初のHe162装備部隊は第1戦闘航空団第Ⅰ飛行隊で、2月12日に転換訓練を開始しました。

He162の操縦は、離着陸の難しさを除けばレシプロ戦闘機より容易だったこともあり、第1戦闘航空団第Ⅰ飛行隊はほぼ一ヶ月半で訓練を終了し、3月31日にはデンマーク国境に近いレック基地に移動し、実動体制に入りました。

気になる戦果としては、敗戦までの1ヵ月という短い期間に、少なくとも2機の撃墜を記録しています。

写真⑤ He162A-2 第1戦闘航空団第1中隊 ルドルフ・シュミット少尉 TAMIYA 1/48

He162A-2型のキットは、トライマスター社(写真④)から非常に優れたキットが発売されていましたが、トライマスター社がなくなった後にはTAMIYA社(写真①、⑤)から発売されました。

TAMIYA社は日本が誇る超一流のプラモデルメーカーで、その出来の良さと組み立てやすさは世界で一番と言っていいと筆者は考えています。

2-3.アラドAr234

写真⑥ Ar234B-2 第76爆撃航空団第Ⅲ飛行隊第8中隊 フリードリヒ・ブロックロス曹長 HASEGAWA 1/48

Ar234B-2は、爆弾と偵察用の機器とは干渉せずに取り付けられるため、爆撃、偵察の両方で運用することが可能なです。

アラドAr234B-2は1944年6月8日に初飛行し、以降合計210機生産されました。

このアラドAr234B-2は当初、双発の偵察機として設計が始められ、Ar234B型の原型1号機は1944年4月に初飛行が行われました。

TAMIYA社と並び日本の代表的なプラモデルメーカーとして知られるHASEGAWA社からは、Ar234ついては爆撃機型のB-2の写真⑥と、夜間戦闘機型のB-2/Nの写真⑦、エンジン4機のC-3の写真⑧が発売されています。

写真⑦ Ar234B-2/N クルトボノウ中尉乗機 1945年3月 HASEGAWA 1/48

Ar234B-2/Nは連合軍の夜間爆撃に対抗するため、B-2型をベースに機上レーダーを搭載し、そのオペレーター席を胴体の後部に追加、胴体下面にはMG151/20機関砲をポッド式に2門装備していました。

1944年12月に1号機が完成し、実験部隊に配備されましたが、夜間戦闘機としての戦果の記録はなく、敗戦直前の混乱により完成したのも数機にとどまりました。

写真⑧ Ar234C-3 HASEGAWA 1/48

Ar 234Cは、4発のBMW 003Aエンジンを持ち、2発のエンジンを同一のナセルに収容し、そのナセルを両翼にひとつずつ取り付けるというものでした。

Jumo 004エンジンからBMW 003Aエンジンに切り替えた理由は、Jumo 004エンジンをMe 262に優先的に配備するためでした。

この変更が功を奏し、全面的な性能の向上、特に離陸と上昇時に効果を発揮し、速度もB型に比べ約20%速くなりました。

高高度への上昇能力の向上により、Ar 234Cの作戦行動範囲は大きく広がることとなりました。

C型は爆撃型、武装偵察型、夜間戦闘型および重爆撃型等の少なくとも7つのバージョンが設計もしくは計画段階にありました。

Ar 234Cのプロトタイプは14機(C-1とC-2を含む)が、戦争の終了前までに完成していました。

3.終わりに

今回ご紹介するプラモデルのドイツ戦闘機のジェット機,ロケット機のコレクション紹介は以上になります。

この記事を読んで、ドイツ戦闘機やそのプラモデルに興味を持ってもらえれば嬉しいです。

これらの機体の他にも、プラモデルのドイツ戦闘機コレクションがありますので、今後も紹介したいと思っています。

writen by satoru

なお、初回のメッサーシュミットBf109、2編目のフォッケウルフFw190、3編目のメッサーシュミットMe262の記事は、こちらです。
reco-kyoumi.hateblo.jp
reco-kyoumi.hateblo.jp
reco-kyoumi.hateblo.jp