リコの興味しんしん

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ボルドー・マスティフってどんな犬なの?特徴や性格・飼い方を解説!

しわのあるユーモラスな顔と堂々とした体格が目を引くボルドー・マスティフですが、一体どんな犬なのでしょうか。
また特徴や性格・飼い方も気になります。
そこで今回の記事は「ボルドー・マスティフってどんな犬なの?特徴や性格・飼い方を解説!」です。

ボルドー・マスティフとは

その名前にも使われているように、ボルドー・マスティフはフランス・ボルドーで誕生したとされ、オスであれば体高60~68cm、体重50kg以上、メスであれば体高58~66cm、体重45kg以上になると言われているモロシアンタイプ(マスティフ系に分類される犬種の総称)の大型犬種です。

その歴史は非常に古く、何と14世紀(1301~1400年)頃にはその存在が認められていることから、様々なフランス原産の犬種の中で1番の古株と言われているんですよ。

だからなのか、祖先犬に関しても、太古の昔にローマ人と共にフランスにやってきたと言われているヤマイヌと言われていたり、紀元前1世紀頃に「ブルータス、お前もか」の言葉で知られている古代ローマ政務官ユリウス・カエサル氏が持ち込んだ「ローマン・モロサス」なる犬種名の軍用犬なのではないかなど、様々な説が存在しています。

なお、元々は闘犬として活躍していた犬種で、驚くべきことに現在南米・ブラジルのアマゾンにおいて食物連鎖の頂点に立っているジャガーのほか、捕獲した熊、また闘牛用の牛とも戦っていた過去を持っています。

その勝敗は定かではありませんが、こういった動物と互角、下手をすればそれ以上に渡り合っていたとは…恐るべき闘争心ですよね。

ちなみに、現在は改良を重ねたことでその攻撃性は抑えられているんですが、警戒心は非常に強く、必要とあれば侵入者などに対し毅然とした態度で立ち向い飼い主家族を守ろうとしてくれますので、番犬としても最適と言えます。

また、その外見は日本で闘犬と言えば真っ先に名前が浮かぶ土佐犬に似ており、いざとなった時の闘争心や力の強さも引けを取りませんので、ひょっとすると侵入者の方が怖気づいてしまうかもしれませんね。

ですが、実はそういった外見や闘犬として重ねてきた血なまぐさい歴史に反して、自身が主人と判断した人や家族に対しては一切攻撃性を見せることなく温和で従順なうえ、個体差はありますが、一般的には常に飼い主の顔色や動向をチェックし、隙あらば甘えようとしてくるなど、とても可愛らしい一面も持っているんです。

だからなのか、日本では比較的知名度は低いものの、国内外を問わずそんなボルドー・マスティフの魅力に惚れ込んだ愛好家の方々から熱烈な支持を受けている犬種です。


では次に、そんなボルドー・マスティフの特徴や性格についてご紹介していきます。

ボルドー・マスティフの特徴と性格

かつて闘犬として活躍していた歴史を持つボルドー・マスティフの特徴と性格は、どういったものなのかというと・・・

  • 愛情深く、温和で従順
  • 防衛本能が強い
  • 筋肉質な身体
  • 実は繊細で甘えん坊

などがあります。

それぞれ解説すると・・・

愛情深く、温和で従順

少し触れたように、元々は闘犬(番犬や護衛犬の役割も)として活躍していたボルドー・マスティフですが、自身が主人とみなした人やその飼い主家族に対してはとても愛情深く接するほか、幼犬期からしっかりとしたしつけを行っていれば、他の犬や人間に対しても非常に温和な態度をするようになると言われています。

おそらく闘犬時代の名残だと思われますが、飼い主からの指示に対してとても従順ですので、やってはいけないことを幼い頃からしっかりと教え込むことで、「パパ・ママがケンカしたらダメって言ったな」と覚え、ドンと構えた自信ある振る舞いをするようになるんでしょうね。

事実、まだ力加減がよく解っていない人間の赤ちゃんや子供から皮膚をつねられたり、しっぽを引っ張られたりなどのいたずらをされても、全くと言って良いほど意に介さず、知らん顔をしているくらいですから。

こういった性格から、普段はその大きな体を横たえてくつろいでいることが多いんですが、そういったくつろいでいる状態であっても常に警戒を怠ることなく目や耳で常に周りや外の状況を見聞きしていますので、家族からすると「これ以上頼りになる相棒はいない」と言えるほどの存在であることは間違いありません。

また、その身体には余計な脂肪が無く、まるでボディビルダーを思わせるような「筋肉の塊」ですので、他の犬や人間もおそらく一目で、「あっ、こいつにケンカを売ったら/ちょっかいを出したらヤバいな・・・」となり、すぐに標的を変更することでしょう。

このように、普段は飼い主家族に対して深い愛情を示し、のんびりと穏やかに過ごしているものの、家族を守るために常に警戒心を解かず、いざという時には「これでもか!」と言わんばかりの圧力で相手を制圧するその勇ましい姿は、まさに用心棒という言葉がピッタリの犬種です。

防衛本能が強い

これはボルドー・マスティフだけではなく、かつて護衛犬として活躍していた歴史を持つマスティフ系全てに共通することなんですが、自身はもちろんのこと、飼い主家族に危険が及びそうだと判断した際の防衛本能はとても強いものがあります。

既述したように、普段は飼い主に対して深い愛情を示しつつ、床などにベターッと寝そべったりしながらのんびりと過ごしていることが多いものの、いざという時には自身や大切な存在を守るために、低いうなり声をあげながらゆっくりと相手に近づいていくなど、その闘争心を全開にするんですよ。

おそらくちょっとした不審者くらいであれば、そういったボルドー・マスティフの姿を見ただけで思わず逃げ出してしまうことでしょう。

何と言っても元来は闘犬ですし、マスティフ犬種自体が護衛犬であることを考えれば、ひとたびそのスイッチが入った時の迫力は凄まじいものがあるでしょうから。

まるで今にも、「おいお前。俺/私の大切な人に何かしたら、どうなるか教えてやろうか?」という言葉が聞こえてきそうなくらいに…。

そう考えれば、僕達人間の世界において、普段から温厚でめったに怒らない人が何かをきっかけに本気で怒りを露わにした際には、誰も近寄れないほどの怖さがあると言われるのと同じだと言えるでしょう。

事実、日本でボルドー・マスティフを飼育する際、自治体によっては飼育規制を設けている場合もあるんですが、おそらくこれはその大きな身体といざという時の尋常ではない闘争心を危惧してのことだと推測できますので、もしもあなたが「ボルドー・マスティフって何となく強そうでカッコイイから」という安易な思いで購入・飼育を検討しているのであれば、絶対にやめて下さい。

ここまで繰り返しているように、ボルドー・マスティフは元来闘犬であり護衛犬ですから、性別を問わず身体も大きく力もとてつもなく強いので、はっきり言ってこの犬種およびマスティフ系の飼育経験が無い人には飼育不可能です。

幼少期からのしつけをしっかり行わなかったことが原因で、短気もしくはわがままな性格に育ってしまうと、もはや手が付けられなくなってしまいますし、下手をすれば人間や犬に噛みついて命を奪うといった事故が起こることも十分に考えられますから。

そういった意味でも、決して安易な気持ちで購入・飼育するのではなく、いざという時の防衛本能から来る闘争心の強さをしっかりと理解した上で、家族の一員として迎えることを推奨します。
もちろん、それを極力抑えるために、幼少期から愛情と厳しさを併せ持ったしつけを行うことが大前提ですよ。

そうすることによって、愛犬からしても「パパ/ママは怒ると怖いけど、普段は凄く優しいし、いざっていう時の俺/私の性格をちゃんと解ってくれてるから嬉しいな。何かあったらしっかり守らないと。もちろんできるだけ噛みつかないようにするけどね。」といった思いが芽生え、あなたに対して全面的な信頼を寄せてくれることでしょう。

筋肉質な身体

これもかつて闘犬だったことからの名残だと思われますが、敵に咬まれてもダメージを最小限に抑えられるように、とても筋肉質な身体をしているほか、皮膚も少したるんでいるという特徴があります。

こう聞いて「筋肉質なのにたるんでるってどういうこと?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、これは俗に言う「昭和のプロレスラー」を想像すると解りやすいと思われます。

というのも、食事面において、昭和のプロレスラーの多くは現在の令和や平成の選手とは違い、プロテインをはじめとした様々なサプリメントを利用するのではなく、純粋な食事メニュー(たいていの場合は力士の方々と同じくちゃんこ鍋が主流です)のみであの人間離れした身体を作っており、またその消費量も尋常ではありません。

このことから、筋トレで作った強靭な身体の上にある程度脂肪が付いているのが良いとされ、中には明らかなカロリーオーバーを起こし、筋肉ではなくただ太っているだけなんじゃと思われてしまうような体格の選手もその時代には珍しくなかったんですよ。

少し話が脱線してしまいましたが、もちろんボルドー・マスティフに関しては、決して脂肪で太っている訳ではなく、純粋な筋肉で作られている身体に闘犬時代の名残りでダメージを軽減させるためのシワがあるため、あくまでも「たるんでいるように見えるだけ」ですので、ある意味「戦うために作られた最強の身体」と言えるでしょう。

ただそうは言っても、やはり「愛犬が可愛いから/いっぱい食べることで元気でいてほしいから」との気持ちから、飼い主が餌を与え過ぎてしまうと、当然ながら次第に太っていってしまいますので、筋肉質な身体を維持し、健康状態をより良く保つためにも、食べ過ぎにはくれぐれも注意するようにして下さいね。

実は繊細で甘えん坊

ボルドー・マスティフは、ここまでご紹介してきた外見や、闘犬・護衛犬として積み重ねてきた歴史とは裏腹に、実はかなり繊細で甘えん坊な性格をしていると言われています。

事実、いかにも元闘犬というようなコワモテな外見ながら、家でのんびりと過ごしている時には常に飼い主の顔色や動きをチェックしていますし、自身が少しでも寂しい/構ってほしいと感じると、すぐに飼い主の所へ行ってその大きな身体をくっつけてきたり、甘えた声を出して「構ってアピール」をしてきますから。

人間の男性で例えると、恋人と外でデートしている時は「俺についてこい!」と言わんばかりにしっかりとリードするものの、家で2人きりになると途端にイチャイチャしてきたりするのと同じですね。

こういった性格から、ボルドー・マスティフを家族の一員として迎える際は、屋外ではなく室内飼いにすることをオススメします。

屋外で飼育するとなると、やはりどうしてもお互いに接する時間が少なくなってしまうことから愛犬がストレスを感じてしまい、結果、凶暴な性格になってしまう可能性も大いにありますので。

また、繊細という点については例えば、「大人になってから凶暴な性格にならないようにしないと」との思いからと、しつけを行う際にあまり厳しくし過ぎてしまうと、「パパ/ママは何でいつもこんなに怒ってるんだろう。怖いなあ」という気持ちから、指示を理解するどころか飼い主に対して苦手意識や恐怖心を持ってしまう場合があります。

飼い主からすればあくまでも信頼関係を築くために行っていることですので、愛犬にそんなふうに思われてしまっては本末転倒ですよね。

そうならないためにも、しつけの際にはなかなかできなくても怒らない、できたら多少オーバーなくらいに褒める・もし万が一怒ってしまった場合は、しばらく経ってから愛犬の顔を見て「さっきはごめんね。もう怒ってないよ。おいで!」というような優しい言葉をかけて撫でてあげるなど、できる限り優しく接してあげて下さい。

そうすることで、愛犬もあなたの思いに一生懸命に応えようとしてくれますし、きっとお互いの信頼関係がより深まっていくことでしょう。

では次に、そんなボルドー・マスティフの飼い方(飼育ポイント)について、ここまで書いてきたことを掘り下げながら解説していきます。

家族の一員として迎えた際に、できる限り良い環境で過ごしてもらうためにも、しっかりと実践してあげて下さいね。

では早速。

ボルドー・マスティフの飼い方

闘犬としての歴史を持っているため、それに見合った体格および性格をしているボルドー・マスティフですが、そんな彼ら彼女らを家族の一員として迎え、共に日々を楽しく過ごすための飼育ポイントはというと・・・

  • 幼犬期からのしつけをしっかりと
  • 毎日の散歩は必須
  • 室内飼いがベター
  • こまめなスキンケアと病気予防を

などがあります。

それぞれ順に解説すると・・・

幼犬期からのしつけをしっかりと

ここまで繰り返し書いているように、ボルドー・マスティフは元来、闘犬および護衛犬ですので、大人になってからその名残としての凶暴性が顔を出すことが無いように、幼犬期から厳しさと愛情を兼ね備えたしつけを行うことが大切です。

飼い主に対して忠実な犬種であることから、その指示をよく聞き、1度理解できたことはずっと忘れずに覚えていますので、お座りやお手などの基本的なことはもちろん、トイレトレーニングや、散歩中におけるNG行為(他の犬や人間に突っかかったり噛みつこうとしたりなど)といったものをしっかりと教えてあげて下さいね。

特に突っかかったり噛みつこうとしたりという点に関しては、幼犬であってもその力は相当なものですから、毎日しっかりと訓練する必要があります。

ただし、既述したようにボルドー・マスティフはその見た目に反して繊細で感受性が豊かなので、しつけの内容に関係無くあまりガミガミと怒りながら行うのではなく、たとえ1度や2度でできなくても怒らずに根気強く教え、そして、できたら「よしよし、できたね。○○(愛犬の名前)偉いね!」という感じで、頭や身体を撫でながらおもいっきり褒めてあげて下さい。

こうすることで愛犬は「できたら褒めてもらえる」と覚えますので、飼い主からの指示をどんどん学習し、お利口になっていくんですよ。

そして、人間や他の犬に危害を加えないようにするために気を付けるべきことは、普段からその攻撃性を助長するような遊び、たとえばおもちゃの引っ張り合いなどを行わないことです。

1人でおもちゃ遊びをしている分には問題ありませんが、引っ張り合い=力比べですので、「俺/私の方が強いんだ!負けないぞ!」といった闘犬時代の気質が表れ、その結果、人間や他の犬に対して攻撃的な性格になってしまうことも十分に考えられますから、絶対にNGですよ。

なお、いざという時のこういった気質を抑えるためのしつけはもちろんのこと、性別関係無く最大で体重50kg以上にもなる巨体を管理しなければいけませんので、この犬種や大型犬を飼育したことが無い方には間違いなく不向きと言えるでしょう。

飼育経験は無いけど、どうしてもボルドー・マスティフを家族の一員として迎えたいという方は、この犬種の性格や特徴をしっかりと勉強し、彼ら彼女らが快適に暮らせる環境を完璧に整えた上で実行して下さいね。

きっと愛犬もあなたの気持ちに応えてくれ、その身体つきと同じく、とても大きな愛情を示してくれること間違いなしですよ。

毎日の散歩は必須

ボルドー・マスティフは身体が大きいため、おもいっきりダッシュやジャンプをさせたりといった激しい運動は必要ありませんが、やはり他の犬種と同じく、毎日の散歩は必須です。

上でも似たようなことを書きましたが、いくらボルドー・マスティフが元・闘犬および護衛犬であり筋肉質な体型であるとは言っても、僕達人間と同じく日常的に身体を動かしていないと肥満になってしまいますからね。

さらに、毎日の散歩を怠ったことが原因で動きたがらなくなったり、脚や膝の関節に負担がかかってしまったりという悪循環に陥ることも考えられますので、できれば短い時間であっても、朝・夕の2回しっかりと散歩に連れて行くのがベターですよ。

余裕のある態度がただのものぐさになってしまい、いざ自身や家族に危険が迫った時に身体が重過ぎて動けない・闘えないとなってしまえば、それはもはや闘犬ではなく「逃犬」ですから。

冗談はさておき、そうすることで本来の体重および筋肉質な身体を維持できるのはもちろん、他の犬種と触れ合う中で社会性を身に付けられますし、いろんな物や人を見たり触れ合ったりして「外の世界はこうなっているのか!」と学習することにもなりますから。

また、散歩以外でも遊びの一環として、夏場であれば犬用のプールや危険の少ない海や川で遊ばせてあげたり、自由に歩き/走り回れるドッグランなどで積極的に他の犬種や人と触れ合わせるのも良いでしょう。

そうすることで、たとえ成犬であってもまるで子供のように喜んでくれることは間違いありませんし、ドッグランであれば愛犬側から見ると気の合うお友達が、また飼い主側から見ても、それが縁で愛犬家の皆さんとの輪が広がっていくかもしれませんので、近くにそういった場所がある方はぜひ連れて行ってあげることをオススメします。

室内飼いがベター

ボルドー・マスティフは、その大きな体格に似合わずとても寂しがりやな性格をしているため、家族の一員として迎える際には、屋外よりも室内で飼育するのがベターです。

既述したように、普段から飼い主家族の行動や言葉を注意深く見聞きしていますし、少しでも寂しい/かまってほしいと感じると、その大きな身体で軽く体当たりをしてきたり、さりげなく横に来てピタッとひっついたりと、とにかくベッタリしたがりますからね。

まるで付き合いたてのカップルのような行動ですが、人間の男性であれば普段はコワモテで威圧感たっぷり、女性であれば気が強くて男勝りな人が2人きりの時はそうやって甘えてくるとなると、びっくりする反面、「俺/私には気を許してくれてるんだな」と感じ、嬉しく思うのではないでしょうか。

ボルドー・マスティフは性別を問わずまさにそういった性格の犬種ですので、そう考えると室外より室内飼いの方が良い理由も頷けますよね。

このように、その大きな身体に似合わず寂しがりやで甘えん坊な性格ですので、屋外で飼育してしまうと飼い主からの愛情を存分に感じることができず「パパ/ママは俺/私のことが嫌いなんだ」と思う気持ちから、目の前を行き来する人間や犬に対して敵意を剥き出しにして唸ったり吠えたりするなど、闘犬時代の攻撃的な性格になってしまう可能性が大いにあります。

言わば「グレてしまう」訳ですね。

そして、もしもそれが原因で散歩中などに犬や人に噛みつくなどのトラブルを起こしてしまってはどうしようもありませんので、そうならないためにもできる限り室内飼いを行い、厳しさの中にも優しさを忘れず、精一杯の愛情を注いであげて下さい。

こまめなスキンケアと病気予防を

上でも似たようなことを書きましたが、ボルドー・マスティフは外見が土佐犬に似ており、顔のしわも類似しているため、しわを中心としたこまめなスキンケアが必要になります。

被毛自体は短いので、長い犬種のように時間をかけて行う必要はありませんが、換毛期をはじめ普段から抜け毛が多いことから、毎日のブラッシングケア(皮膚を傷付けず、マッサージ効果があるラバーブラシがオススメです)が欠かせないほか、顔中に刻まれたしわにも汚れが溜まりやすいので、よく絞った濡れタオルなどでマメに拭いてあげると良いでしょう。

また、これはこの犬種だけに限ったことではないんですが、マスティフ系のように一般的にマズル(目元から鼻先にかけて、口部分の意)が短い犬種はよだれが多いという特徴があり、そのまま放っておくと臭いの元になるのはもちろんのこと、皮膚病などになってしまう恐れがありますので、タオルなどでマメに拭き取り、常に清潔に保つようにして下さい。

これらのケアをしっかりと行うことで常に愛犬の健康状態を把握できるのはもちろん、スキンシップの一環にもなりますので、一石二鳥ですよ。

そして、行う際には愛犬に対して「顔/身体/口を綺麗にしようね」、終わったら「よし。カッコ良く/可愛くなったよ。偉かったね」といった言葉を忘れずにかけるようにし、綺麗になった頭や身体を優しく撫でてあげるのがベターです。

そうすることによって、愛犬は「いつも俺/私の顔とか身体を綺麗にしてくれるし、その間、良い子にしてたら優しい言葉をかけながら撫でてくれるから嬉しい」と思ってくれますので、お手入れの時はもちろん、じゃれ合いのようなスキンシップをする際でも変に身構えることなく、安心してあなたに身を任せてくれるでしょう。

また、気を付けなければならない主な病気として、胃捻転や股関節形成不全・関節疾患(関節炎)などがあるんですが、これらはボルドー・マスティフのような大型犬に多く見られる病気です。

特に、胃捻転に関しては勢いに任せて食べる早食いや、1度にたくさんの量を食べるドカ食いが原因で起こるとされ、病名通り胃が捻じれてしまい、吐きたくても吐けない・急にしんどそうにする・いつもよりも多くよだれが出るなどの症状が現れます

なお、胃捻転はボルドー・マスティフのように深い胸をしている犬種が主に発症しやすいと言われているんですが、この状態が続くと、大きな静脈までもが捻じれてしまうため、短時間で全身に血液が回らなくなることからショック症状を起こし、最悪の事態が起こることもあります。

ですから、食事中や食後に上記のような症状が見られたらすぐに病院に連れて行くのはもちろん、早食いやドカ食いを避けるため、1回の食事量を控えめにして回数を増やしたり、散歩や軽いじゃれ合いは食事前に行って食後は運動をせず安静にさせたりするなどして、発症防止に努めてあげて下さいね。

次に、胃捻転と同じく大型犬が発症しやすい病気とされる股関節形成不全についてですが、子犬から成犬になるまでの成長過程(ボルドー・マスティフの場合は、およそ18か月から24か月と言われています)において、骨の変形が原因で股関節が噛み合わず、痛みから歩行困難などが現れます。

発症は主に遺伝とされていることから、ブリーダーの方から譲渡していただくのであれば、その際に父母兄弟犬の病歴をしっかりと確認しておくのがベターですが、肥満もまた発症の引き金になってしまいますので、毎日の散歩や適切な食事量で、筋肉質で均整のとれた身体を維持してあげて下さい。

そして、関節疾患(関節炎)は、その名前通り主に関節に過剰な負荷がかかることで発症すると言われているんですが、ボルドー・マスティフの大半は成犬になればおとなしいものの、子犬の頃はやはり活発に動き回るやんちゃ坊主/おてんば娘です。

このことから、床の材質がフローリングで滑りやすいのであればじゅうたんやカーペットを敷く・高さのあるベッドなどへの上がり下りをさせないようにするなどの安全策を講じるのももちろんですが、肥満も発症原因のひとつになりますので、やはり適切な食事量と回数を心掛け、筋肉質な身体を維持してあげることは必須と言えるでしょう。

まとめ

元は闘犬や護衛犬ながら、飼い主家族に対しては忠実で甘えたなボルドー・マスティフ。
気質をしっかりと理解し、愛情いっぱいに育ててあげて下さい。

この他にも、土佐犬セントバーナードの性格や特徴をご紹介した記事があります。

もしよろしければ、こちらも読んでみてください。

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