リコの興味しんしん

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各々の興味・関心事などに関する雑学を書いていきます。

スコティッシュ・フォールドはどんな性格?その歴史や飼い方も!

特徴的な折れ耳がとても愛らしいスコティッシュ・フォールドですが、一体どんな性格をしているのでしょうか。
また、その歴史や飼い方も気になりますね。
そのため今回は、「スコティッシュ・フォールドはどんな性格?その歴史や飼い方も!」をご紹介します!

スコティッシュ・フォールドの性格は

スコティッシュ・フォールドの代表的な性格は、どういうものがあるのかというと・・・

  • 人懐っこくて甘えん坊
  • 穏やかでおっとりしている
  • 運動が不得意

などがあります。

それぞれ順に解説すると・・・

人懐っこくて甘えん坊

スコティッシュ・フォールドは一般的に、その見た目通りに(?)人懐っこくて甘えん坊な性格だと言われています。

また、人間とスキンシップなどのコミュニケーションを取るのも大好きですので、そういったことがしっかりとできる人には良きパートナーになるんですよ。

事実、筆者である僕の知人が飼っていたスコティッシュ・フォールドはまさにこの通りの性格で、初対面の時に体に触れても全く嫌がらないどころか、自分からすり寄ってきてくれましたから。

猫の種類によっては、初対面の人には絶対に近寄らない、もしくはそういった人間が近寄ると「シャー!」という声を出して威嚇する場合が多いことを考えれば、とても人懐っこいことが判りますよね。
ある意味、とても愛くるしいその見た目通りと言えるでしょう。

ですが逆に言うと、こういった性格から、長い時間ほったらかしにされることは大きなストレスになるため、仕事で帰りの時間が遅い・休日は家を空けることが多いという方には、不向きな猫種と言えます。

ですので、家を空ける時間が長いといった環境で日々生活をしている方が、ただ単に「可愛いから」という理由だけで飼ってしまうと、ストレスの影響で飼い主さん自身や壁に爪を立てり、気を引くために鳴き続けたりといった問題行動を起こす可能性が出てくることも十分に考えられますからね。

そんなことにならないようにするためにも、オス・メス問わず一緒に過ごす時間をたっぷりと確保し、愛情いっぱいに育ててあげることが大切と言えるでしょう。

穏やかでおっとりしている

スコティッシュフォールドは、とても穏やかでおっとりのんびりしている性格とされていることから、猫を飼うのは初めてで少し不安という方でも、問題無く飼育できる猫種と言えます。

多くの猫種は、機嫌が悪い時には「シャー!」という声で威嚇したりしますが、スコティッシュ・フォールドの場合はそういった威嚇するといったことはめったに無いどころか、できるだけ飼い主さんの傍にいたがるんですよ。

知人のスコティッシュ・フォールドは、自身が暇あるいは寂しい気分になると、飼い主さんが何か用事をしていてもお構いなしに可愛い声で鳴いたり、喉をゴロゴロと鳴らしながらすり寄ってきたりといった「遊んで攻撃」を仕掛けていましたし。

もちろん、よほど機嫌が悪い時には自分の方から飼い主さんを避けるような行動をとるかもしれませんが・・・。

こういった性格から、ケンカなどの争いも好まないため、多頭飼いもOKなど比較的飼育しやすい猫種ではあるものの、やはり飼い主さんが気付かないところでストレスを溜め込んでしまっている可能性は十分にありますので、日頃から撫でるなどのスキンシップを通して、できるだけ注意深く観察してあげることが重要です

これをおざなりにしてしまうと、人間の子供と同じく「パパ/ママは、僕/私のことが嫌いなんだ」と感じ、次第に心を閉ざしてしまうことも考えられますので、元来持っている性格そのままに育てるためにも、日々精一杯の愛情を注いであげて下さいね。

運動が不得意

短足な猫として知られているマンチカンほどではありませんが、スコティッシュ・フォールドは、負けず劣らず(?)の短足であることから、実は運動が不得意な猫種と言われています。

一般的なイメージとして、猫というと走ったり飛んだり跳ねたりといった姿を思い浮かべてしまいますが、多くのスコティッシュ・フォールドはそうではないんです。

何と言っても、マイペースでおっとりとした性格ですからね。

つまり、運動神経があまり良くないという訳なんですよ。

こう聞いて、「ウチの子も運動はほとんどしようとしないし、たまにしたとしてもビックリするくらい運動神経が良くなくて・・・」と心配されている飼い主さんもいらっしゃると思いますが、そこは心配ご無用。

というのも、スコティッシュフォールドは元々それほど運動量を必要としない猫種なんです。

このことから、猫じゃらしや小さいおもちゃ等で遊んであげるだけでも十分ですので、愛猫が負担を感じない程度に運動させるようにして下さい。

きっと猫の側からしても「運動はあんまり得意じゃないんだけど、遊んでくれてるから頑張ろう!」と思い、テンション高く一生懸命に動いてくれることでしょう。


続いては、そんな性格を持っているスコティッシュ・フォールドの歴史について見ていきます。

スコティッシュ・フォールドの歴史

ここ数年の間、毎年と言っても良いほど「人気猫種ランキング」の上位をマークしていると言っても過言ではないスコティッシュ・フォールドの歴史をさかのぼると、1961年(昭和36年)にイギリス・スコットランドの農村で発見された、折れ耳を持つ1匹のメス猫に行き着くと言われています。

こう聞いて、中には「ひょっとして…」とピンと来た方もいらっしゃるかもしれませんが、その読み通り(?)スコティッシュ・フォールドの「スコティッシュ」というのは、イギリスのスコットランドにルーツを持っていることから名付けられているんですよ。

当時、羊飼いをしていたウィリアム・ロスという人物が発見、その可愛さがすっかり気に入った彼は、猫が住処(すみか)にしていた納屋の持ち主からその猫を譲り受け「スージー」と名付けて育て始めたことがきっかけなんだとか。

1度でもスコティッシュ・フォールドを見たことがある猫好きの人であれば、「何て可愛いんだ!飼ってみたいなあ・・・」と思ってしまいますよね。
もちろん僕も同じです(笑)

スージーは人懐こくて愛らしく賢いという…まさにスコティッシュ・フォールドそのものの気質を持っていたことから、飼い主であるロスさんに大変可愛がられ、やがてロスさんの手によって交配されて子供を産んだんですが、その中の1頭にスージーと同じ折れ耳の子がいたことがきっかけとなり、彼は折れ耳猫の繁殖を始めることに。

そして発見から5年後の1966年(昭和41年)に、ロスさんは通称「GCCF」と呼ばれるイギリスの猫種血統登録団体に登録し、スージーが産んだ白いメス猫を筆頭に、折れ耳猫の品種確立を目指して本格的に繁殖を始めたものの、後に骨格と聴力の遺伝疾患という異常が発見されたことから、GCCFは1971年(昭和46年)にスコティッシュ・フォールドの登録と繁殖の中止を決定したんです。

このことから、イギリス国内での繁殖が不可能となったスコティッシュ・フォールドは、その拠点をアメリカへと移すことになったんですが、幸いなことに骨格と聴力の遺伝疾患の研究および品種としての確立は、その後も続けられました。

そして1970年代後半までに、交配の際にブリティッシュショートヘア、もしくは現在でも「アメショー」の愛称で知られているアメリカンショートヘア、またエキゾチックショートヘアなどの猫種との交配を行うことで「スコティッシュ・フォールドの個性を維持しつつ、遺伝疾患の影響を小さくできる」という結論を出したんです。

これがきっかけとなり、1977年(昭和52年)に、通称CFA(アメリカ猫愛好家協会)から、晴れて猫種として登録されることになりました。

このように改めてその歴史を振り返ってみると、遺伝疾患によって新規猫種登録と繁殖が中止されてしまったりなど紆余曲折ありながらも、現在では既述したように、ほぼ毎年「人気猫種ランキング」の上位をマークするほどの人気猫種になった訳ですから、そういう意味では遺伝疾患が発覚した際にアメリカに渡ったことが、結果的に功を奏したと言えるでしょう。


では次に、そんな山あり谷ありの歴史をたどってきたスコティッシュ・フォールドの飼い方について書いていきます。

スコティッシュ・フォールドが好きだし可愛いから飼ってみたい!」という思いを持っている方にとっては、とても有益な記事になること間違いなしですよ。

では早速。

スコティッシュ・フォールドの飼い方

スコティッシュ・フォールドの飼い方はどんなものがあるのかというと・・・

  • 必ず室内飼いする
  • 大きな音がするものはそばに置かない
  • 病気や怪我に配慮した環境を作る

などがあります。

それぞれ順に解説すると・・・

必ず室内飼いする

スコティッシュ・フォールドは、上でもご紹介したように人懐っこくて甘えん坊な性格をしているほか、遺伝的に四肢の関節の軟骨が硬くなり、関節炎を起こしてしまう「骨軟骨異形成症」をはじめ、骨の形成異常が起こりやすいことから、飼育にあたっては完全な室内飼いが基本です。

そうでなければ、愛しの愛猫が喉をゴロゴロと鳴らしながら/鳴きながらすり寄ってくるというような「かまって・遊んでアピール」はもちろん、「何か元気が無いな」といった異変にも気付くことができませんからね。

また、他の猫種と比べるととても社交的な性格をしていることから、自宅に突然のあるいは頻繁な来客があってもほとんど人見知りせずにフレンドリーに接してくれるので、そういった環境の家庭でも安心して飼うことができるのも、室内飼いのメリットのひとつと言えるでしょう。

そのほかにも、頭が良く賢くしつけがしやすいのんびりおっとりした性格のため鳴き声も小さくおとなしい特別なお手入れが不要といった様々なメリットがあるので、このことからも室内飼いがベターだということが判りますよね。

その社交的で甘えん坊な性格をしっかりと理解して接してあげるようにすることで、猫側から「パパ/ママは僕/私の気持ちをちゃんと判ってくれるから、大好き!」と思ってもらえ、より一層その性格に磨きがかかることは間違いないでしょう。

一部では「犬のような性格」と言われることもあるスコティッシュ・フォールドですから、もしも飼うことを検討しているのであれば必ず室内飼いを選択し、あなたの精一杯の愛情を惜しみなく注いであげて下さいね。

大きな音がするものはそばに置かない

一般的に猫は人間よりもはるかに聴力が優れているため、大きな音は苦手なんですが、スコティッシュ・フォールドの場合、他の猫種に比べて怖がりな面があるため、子猫のうちは特に掃除機や洗濯機などの大きな音がするものを、そばに置かないようにすることが大切です。

ですが、だからと言って日々の生活において掃除機や洗濯機を全く使わないという訳にはいきませんので、徐々に慣れさせていくことも重要になってきます。

たとえば、掃除機であれば、部屋から出して「入ってきたらダメだよ」と声をかけて掃除機をかけている間は部屋のドアを閉めきったり、洗濯機も同じく洗濯機が動いている間はその部屋のドアを閉めるといった対策を行ってあげましょう。

ひょっとすると即効性は薄いかもしれませんが、スコティッシュ・フォールドはとても頭が良く賢いので、「あの大きいの、音が苦手だけど、ひょっとしたら怖くないのかも・・・」と学習し、次第に驚くことが無くなるはずです。

そしてそうなると、大人になった頃にはその恐怖心は完全に取り払われ、反対に飼い主さんの方が「小さい頃はあんなに怖がってたのに、今はもうすっかりじゃないか。成長したなあ」と感心してしまうほどでしょう。

もちろんそのことを愛猫に判りやすく、優しい言葉で猫に語りかけてあげるというのも、仲を深め合うには良い方法のひとつです。

そうすることできっとそれが猫に伝わり、「えへへ。僕/私、強くなったんだよ。偉いでしょ。なでなでして」というように、喉をゴロゴロと鳴らしながらあなたにすり寄ってきてくれるかもしれませんからね。

もちろんその時は「これでもか!」というぐらいに、おもいっきり撫でてあげることを忘れずに。

病気や怪我に配慮した環境を作る

繰り返しになりますが、スコティッシュ・フォールドは遺伝的な問題で骨に形成異常が起こりやすい猫種ですから、室内飼いをするにあたっては極力病気や怪我に配慮した環境を作ってあげることが大切です。

こういった骨の形成異常が起こるのは、一般的に生後3か月から2歳までの間と言われていますので、その間は特に注意するべきだと言えます。
特に脚や股関節にそういった症状が表れやすいので、飼い主側の日頃からの観察はもちろん、事前予防としてのケアが必要になるんですよ。

その一例としては、キャットタワーを設置するのであれば高低差が少ないものにしたり、すべりやすいフローリングなど跳躍力を活かして飛び降りそうな場所にはクッション性のあるフロアマットを敷いたり、階段には柵を用い立ち入らせないようにしたりするなどがあります。

とは言っても、子猫時代の好奇心旺盛な時期に階段に立ち入らせないようにするのは若干可哀想な気もしますが、これも愛猫の健康を思うがゆえのことですので、しっかりと対策をしてあげましょう。

そしてどうしても階段を昇り降りしたがった場合は、飼い主であるあなたが抱っこし、一緒に行ってあげるのがベターです。

そうすることで、スキンシップを兼ねたコミュニケーションを取ることができますし、猫の側からしても「ここにいたらパパ/ママに抱っこしてもらえるし、違うお部屋にも連れて行ってもらえるから嬉しい!」と思えることでしょう。

大人になった時に極力人見知りせず、人懐っこい性格になってもらうためにも、小さい頃からこういったスキンシップを積極的に行い、優しさと厳しさの両方を忘れず、愛情たっぷりに育ててあげて下さいね。

まとめ+関連記事

その見た目通り人懐っこくて甘えた、そして意外にも運動が不得意という一面を持つスコティッシュ・フォールド。
飼い方を学習し、大切に育てましょう。

この他にも、鼻ぺちゃでしわしわ顔がとってもかわいいパグの性格や飼い方をご紹介した記事があります。

もしよろしければ、こちらも読んでもらえると嬉しいです。

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