リコの興味しんしん

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各々の興味・関心事などに関する雑学を書いていきます。

インテリアを考えるとき “額装”を楽しんでみましょう。


季節が変わるとき、気分を変えたいとき、インテリアを考えたときにクッションカバーやラグマットやカーテンを変えたりすることと同じように壁面に「絵」「作品」を飾ってみませんか。

ここでは壁に飾る前のワンランク上の楽しみ”額装”を知っていただきたいと思います。

額縁の種類をまず紹介します

・油額
 …厚みのあるキャンバスや油絵具、アクリル絵具で描かれた作品を入れる額縁で、日本のキャンバス規格(F・М・Pサイズ)に合ったものが作られています。
Fは人物、Мは海景、Pは風景を表しています。

・デッサン額・水彩額
 …紙などの厚みのないものに描かれたものを入れる額縁です。
マット紙を窓抜きし、作品のイメージを高めていきます。

ここでは、この額を取り上げて紹介していきます。

・パネルフレーム
 …日本規格のOAサイズのポスターや資料、掲示物が入る額縁で、薄型で(ほとんどがアルミ製)軽く、安価です。

・写真額
 …写真の規格サイズに合わせて入れられる額縁です。
写真とアクリル(ガラス)がくっつかないように、デッサン額と同じくマット紙を使います。
卓上に置けるスタンドタイプが多いです。

・賞状額
 …賞状を入れるのに適した額縁で、マット紙は使いません。
賞状の用紙サイズに合ったものを選ぶことが大切です。
また、勲記・勲章額のように賞状用紙と勲章を一緒に飾れる仕様のものもあります。

他に、立体フレームやてぬぐい額、日本画額、色紙額、書道額、パネルフレームなど多彩にあります。

額縁を選ぶポイントとして


「作品と額縁」のつり合い、「額縁を飾りたい場所」の2点からデザインや色を検討するといいでしょう。 

はじめの一歩 自分の感性で選ぶ

既成品の中から好きな「作品」を選ぶ

ギャラリーや額縁屋や画材店に行って自分の好みを把握することから始めましょう。

風景画、メッセージの書かれたもの、カラフルでポップなもの、抽象的なもの、今人気の高いバンクシーなどあれこれ迷いながら買いたいな、そばに置きたいなと思えるものを探します。
玄関、リビング、寝室、子供部屋、階段室といった飾りたい場所も自然と浮かんでくるので楽しめます。

「作品」の裏や重さをチェックする

気にいった「作品」が見つかったら大きさ、重さをチェックしてみましょう。
店舗で見るのと実際の部屋に飾るときでは多少の感覚違いはあります。

小さな額であれば、テーブルなどの上に立てて飾れるようにスタンドが付いていたり、穴が開いていて棒(スティック)を差し込んで支えとするタイプのものがあります。
先で壁掛けにしたいなと思うかもしれないと思ったら、金具とひもを付けてもらっておきましょう。

大きな額であれば(ガラスかアクリルか)今はほとんどが安全性を考慮してアクリルですが、重量も知っておく必要があります。
壁掛けにする場合、壁側に取り付けるフックは耐重量の合ったものを選ぶことが大事です。

詳しいことはお店の人に聞けば教えてもらえますし、説明もしてもらえます。
取り付け金具も置いてあると思います。

ワンランク上の楽しみ方 “額装”を楽しむ

セミオーダーしてみましょう

自分のお気に入りのポストカードや雑誌の切り抜き(裏写りしていないもの)、写真、子どものなぐり書き、思い出の水彩画などを持参して、額縁選びから仕上がりまでセミオーダー感覚で世界にひとつしかない「作品」を手にしましょう。

上記の素材は大切なものなので持参するときは、折れたりしわにならないように厚みのある本に挟んだり、クリアケースに入れて持っていくといいと思います。

①額縁(フレーム)を選びます。
ウッディ、クラシック、石膏風、メタリックなどなど。額縁そのものをオーダー品から選ぶこともできますが少し高価になるので、最初は既製品から選ぶといいでしょう。

②飾りたい「作品」とマッチするマット紙を選びます。
マット紙とは、厚手の用紙を切り抜いてアクリルと作品の間に挟んで使用し、額縁(フレーム)と作品の間の余白を埋める役割を果たしてくれるものです。

基本的に白が使われますが、「作品」をより映えさせたいとき、額縁の色が淡い色の場合、マット紙をカラーにすることも一つの方法です。

たくさんの色見本から「作品」により合う色を選びましょう。
マット紙自体もエンボス加工のものや大理石風の濃淡があるものやゴールドのラインを入れたりできますので、お店の方と相談しながら決めていくのが“額装”の醍醐味といえるでしょう。

マット紙の大切さ

額(フレーム)にポンとイラストや絵葉書を入れるのもいいですが、マット紙の有る無しで印象は大きく違ってきます。

お店で作ってもらうマット紙は切り口(小口)が斜めになっているのでより美しい仕上がりになります。

写真を飾りたいときは、アクリルと写真がくっついて傷ついてしまうことがありますので、必ずマット紙を使用するようにしましょう。
このようにマット紙には保護の役割もあります。

時間をかけて

額縁やマット紙の色見本に気に入ったものがあっても、お店に在庫がない場合もあります。

一刻も早く手にしたいと思うものですが、時間をかけて取り寄せてもらって、こだわりの逸品が仕上がるのを待つのも楽しみのひとつです。

こんなテクニックも

マット紙が二層(色が違う)になっているものを使用すると、小口にもカラーが現れてひときわ「作品」を引き立たせてくれます。

マット紙は用紙の代金と加工代がかかりますが、それだけの価値はあるものです。

マット紙にはこんな効果が

・視覚的効果…作品に空間的な広がりを持たせてくれます。
・色彩効果…カラーマット紙を使うことで、作品の印象を引き立てることができます。
・余白を活かせる…規格フレームを使用するとき、作品サイズを合わせるためにマット紙を使うと余計な余白を隠すことで作品に締まりがでます。
・保護効果…作品とアクリル(ガラス)の間に挟むことにより直接触れることを防ぎ、作品の保存性を高めます。

額装したものをいざ飾るとき

インテリアとして気をつけたいことは

お気に入りの「作品」、「アート」の額装を楽しんだ後、部屋の個性を左右させるものだけに飾り方には気をつけたいですね。

普通に家庭で飾るものは展覧会や画廊での陳列とは違いますので、ポツンと掛けた感じでは見た目が不安定になりますので、下に家具を配置するとバランスが良くなります。
そのとき、家具の幅よりも小さい額を合わせる方が落ち着きます。

大きなソファの後ろの壁面だと複数枚並べて掛けると印象が変わります。

インテリア雑誌などを参考にしてライトアップという方法もありますね。

幅の狭い壁なら

階段室など幅の狭い壁には、ミニサイズの額を縦に並べて縦ラインを強調するレイアウトがおすすめ。

フレームをできるだけ同サイズで揃えたりして外縁のラインに凸凹が出ないようにすることもポイントです。

「作品」を複数枚飾りたいとき

たくさんの額をまとめて飾るときのコツは、核になるカラーを決めておくことです。
その色を“差し色”として数か所使い、全体を引き締めます。

もうひとつは何個、何列飾ったとしても一番外側の縁のラインをまっすぐになるように揃えること。
そうすれば散漫な印象にならないでしょう。

複数枚飾れば額縁そのものもひとつの「アート」として眺めることもできます。


まとめ

「額装」をあまり敷居の高いものと考えず、一度額縁屋さん、画材店さんなどを訪れてみましょう。

厚紙で手作りするのもいいですが、斜めカットされたマット紙を使ってみたら仕上がりが全然違うと驚かれるでしょう。

マット紙の加工代はかかりますが、納得・得心のいく「作品」それもオリジナルの!は長く共に生活していく上で目にする度に深い満足感をもたらしてくれることでしょう。

writen by せりとーち