リコの興味しんしん

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実は英語より簡単?フランス語を学ぶメリット!役立つ教材も

多くの国に話者がいて、一部では英語より簡単に学べると言われているフランス語ですが、学ぶメリットは何なのでしょうか。
また役立つ教材も気になりますね。
そこで本記事では、「実は英語より簡単?フランス語を学ぶメリット!役立つ教材も」をご紹介します。

フランス語を学ぶメリットとは

フランス以外にも様々な国で話されているフランス語ですが、それを学ぶメリットにはどんなものがあるのかというと・・・

  • 会話できる人の幅が広がる
  • 英語が上達するスピードが上がる
  • 旅行がさらに楽しくなる
  • ビジネスチャンスに活かせる

などがあります。

それぞれ順に解説すると・・・

会話できる人の幅が広がる

フランス語はフランスはもちろんのこと、計88か国・地域で話されており、現在世界中には実に約2億350万0万人ものフランス語話者がいると言われています。
2億3000万人といえば…そうです、現在の日本の人口の約1億2000万人(2021年調べ)よりも断然多いんです。

つまり、フランス語が話せると、英語だけではなかなかコミュニケーションが取りづらい人達とも仲良くなれるので、会話できる人の幅が大きく広がるという訳です。

事実、同じヨーロッパのベルギーやスイスをはじめ、カナダのケベック州やアフリカの様々な国でもフランス語が公用語だったり、一部の地域で話されていたりします。
また、国や地域だけでなく、国際連合(UN)や経済協力開発機構(OECD) 、世界貿易機構(WTO)などの国際機関における公用語はフランス語です。
つまり、フランス語を身に着けていれば、こういった国際機関で働くことも可能という訳です。

もちろん、もっとシンプルに「フランス旅行(留学も含む)に行って現地の人とできるだけ流暢に会話したいんだ」という場合もまたしかりです。

また、フランス語が話されているアフリカの多くの国に関して言えば、これからさらに人口が増え、それに伴ってフランス語を話す人も増えると予想されていることから、世界的に見ても将来的には現時点で話者数がフランス語よりも上位に位置しているスペイン語、アラブ語を抜いて、フランス語話者の方が多くなるのではと言われているんだとか。

そう考えると、これから先...フランス語を学ぶにあたって、その目的がはっきりしていれば、メリットはあってもデメリットは無いと言えるでしょう。

英語が上達するスピードが上がる

こう聞いて、おそらく多くの方が「いやいや、そんなこと無いだろう」と思ったかもしれませんが、英語が上達する速度が上がる理由としてはまず最もよく使われる英単語…1万語の中の約29%がフランス語から来ているからなんです。
(30%で良いじゃないか、というツッコミは無しでお願いします)

一見この2つの言語は何も共通点が無いように思えますが、実は1066年にノルマンディー公ギヨーム2世という人物がイングランドとの戦争に勝ち、同国を征服したことから、支配階級・上流階級は彼をはじめとしたノルマン人で占められ、現在のフランス北西部に位置するノルマンディー地方に住んでいたノルマン人の言語…フランス語が公用語になったという歴史があります。

そのため、若干読み方や発音の違いはあるものの、フランス語で使っている言葉を英語でも使っていることが多いんです。
たとえば、英語の「debate (討論)」はフランス語では「débat」と言いますし、「festival」 はそのまま「festival」、「music」は 「musique」ですからね。

ちなみに、この歴史は以後300年間続いたと言われ、その間に様々なフランス語が英語に取り入れられていったことから、英語でも読み方や発音が難しい単語はフランス語から来ていると言われているんですよ。

このことから、フランス語を学ぶことによって英単語がより判りやすくなるのはもちろん、何と言っても英語における語彙力が飛躍的にUPするんです。
そして結果、日・英・仏の3か国語を操れるとなれば、仕事・プライベートを問わずあらゆる面で便利になり、周りの人から尊敬のまなざしで見られることも…。

それはともかく、特に英検1級レベルの英文の語彙はフランス語のオンパレードと言われていますから、「自分は読み書き・喋り、全てにおいて英語を完璧にしたいんだ」という方は、1日でも早くそれを形にするためにぜひぜひフランス語を学ぶことをオススメします。

きっと周りから、「凄いな、まるでネイティブみたいじゃないか!」と驚かれ、ひょっとすると「今度英語圏の国に旅行に行くから、簡単な会話を教えてくれない?」とお願いされることでしょう。

旅行がさらに楽しくなる

これはフランス語に限らず外国語を学ぶ上での1番の醍醐味(言い過ぎ?)と言えることですが、いざ現地に行った際にたとえ少しでもフランス語が喋れれば、言わずもがな旅行がさらに楽しいものになります。

フランスは観光大国として有名ですから首都・パリなどの都会では英語が通じる場合も多くあります。
ですが、多くのフランス人は自国の言葉に誇りを持っているため、英語で話しかけると露骨に嫌な顔をする人や、「ここはフランスなんだから、フランス語で話してくれ」と怒る人もいるんだとか。
日本では全くと言って良いほど見かけない光景ですよね。

ですが、こちら側がたとえ片言であってもフランス語が喋れれば、男女問わずとても親切に対応してくれたり、すぐに意気投合し友達になれたりするというケースが多いんですよ。
事実、僕達日本人も道を歩いている時に観光客の人達に日本語で話しかけられたら、一瞬ビックリする反面凄く嬉しいですからね。

ましてやフランスは本来イタリアやスペインと同じくラテン系の国(南に下ればよりその傾向が強くなります)ですので、たとえ片言であっても観光客の人が自国の言葉を喋りながらコミュニケーションを取ろうとしてくれているとなれば「凄いじゃないか、フランス語が喋れるんだな!」と褒めてくれたり、たとえばあなたが買い物の最中で、お店の人が気の良い人であれば「これはサービスしとくよ!」と何かしらの物を手渡してくれたりなんてことも…。

ちなみに、日本人の多くは、フランスの首都であるパリに対して「芸術の都」と呼ばれていることから「きっと街全体がお洒落で綺麗で、そこで暮らしている人達も気さくで優しいに違いない」という期待を持って現地に飛んだものの、「何だこれ、想像してたのと全然違うじゃないか。もう2度とパリには行かないぞ!」という気持ちになる「パリ症候群」になってしまうことがあると言われています。

確かに旅行ガイドブックなどで見るパリの街は、僕達日本人が渡仏前に抱いているイメージそのものなんですが、現実のそれは場所によってはごみの不法投棄や、犬の糞などがいたる所に落ちているなど、お世辞にもお洒落で綺麗とは言えないんですよ。
また、地区によっては移民街と呼ばれる治安が悪い場所もありますしね。

なお、生粋のパリジャン/パリジェンヌの多くは自身のその時の気分をはっきりと顔や態度に出すため、普通に話しかけただけなのに怒ったような口調で対応された、あるいは無視されたということもよくあるんだとか。

もちろんしっかりとフランス語を学んでいるからと言って、必ずしもパリ症候群にならないという訳ではありませんが、少しでもフランス語が話せることでそうなる可能性は格段に減るはずですので、もし現地(パリだけではなく地方都市も含む)に旅行に行った際は積極的にフランス語を活用し、一生の思い出に残るような素敵で楽しいものにしましょう。

ビジネスチャンスに活かせる

これに関しては上でも似たようなことを書きましたが、国連などの国際機関の公用語はフランス語であることから、あなたの努力次第ではこういった場所で働ける可能性がある、つまりビジネスチャンスに活かせるということです。

またそれだけではなく、現在首都・パリでは多くの日本食レストランがオープンしているほか、日本の「オタク文化」も盛んですから、それに関連するマンガやアニメも人気があるんですよ。
つまりは、「自分はマンガとかアニメとか、オタク文化が大好き」という人がフランス語を学んでおけば、男女問わずそれに関連した事業を展開することも十分可能という訳です。

さらにこれも上記で書きましたが、アフリカ大陸の多くの国の公用語はフランス語であり、フランコフォニー国際機関の調査によると、このままの状態が続けば何と2050年には世界中においてフランス語話者が現在の2億人から7億1500万人に達するというデータが出ているんです。
なお一説によると、そのうちの85%をアフリカ大陸の国の人々が占めることになるんだとか。

そこに、2017年以降のアフリカ大陸の国の経済状況が上昇傾向にあることを加味すると、「ビジネスチャンスなのでは?」という考え方になりますよね。

言わずもがなですが、国籍に関係なく他国の方々と接するというのは、僕達・私達にとってかけがえのない財産となりますので、もしもあなたが「自分は極力海外へ出て、視野や物の考え方の幅を広げたいんだ」という思いを持っているのであれば、英語の他にもぜひフランス語を学び、他の人と差を付けて下さい。


では次に、フランス語を学習するために役立つ教材を初級・中級・上級に分けてご紹介していきます。

フランス語学習に役立つ教材は?

まずは初級編からです。

初級編

この本は、まさに「ゼロからスタート」という名前にふさわしく、会話の基本となる挨拶から始まり、ショッピングや食事など旅行で役立つと思われる様々なフレーズが網羅されています。

また、CDも付いており、発音練習も可能なことから「この言葉の発音は大体こんな感じだろう」というアバウトなものではなく、しっかりとしたそれが学べるんですよ。

特に、フランス語には日本語にはない発音がたくさんありますから、旅行や仕事で現地に行った時に恥をかかないようにするためにも、正しい発音は必須となります。

というのも、上記でも少し触れましたが、フランス人の方の多くは自国の言葉に誇りを持っているので、人によっては「ちゃんとした発音をしてくれ/しなさい」とダメ出しをする場合もありますから。

ちなみに、フランス語の発音には、鼻から息を抜いて発音する「鼻母音」があることから、我々日本人からすると「フランス語の発音は難しい」というイメージがありますが、この本に付属しているCDを繰り返し聞いて実際に自身でも練習すれば、しっかりとした鼻母音の発音ができるようになること必至です。

なお、特徴のひとつとして、1課ごとに簡潔なテーマが設定されており、判りやすい例文が4~5つ並び、次のページに用法・文法の説明、さらに次のページにはその表現を使った様々な言い換え・置き換えの文章が掲載されているんですよ。
このことからも、いかに初心者向きなのかが判りますよね。

ですがこう書くと「いくら判りやすくても、文章ばっかり並んでたら飽きてくるよ」という声もあるかもしれませんが、この本にはイラストも多く盛り込まれているほか、数ページに1度ほどの割で出てくるコラムも見どころなんです。

この本で紹介している単語や会話について、実際にフランスではどういった使い方をされているのかや、文化や習慣の違いについても詳しく解説されていますので「勉強の合間のプチブレイク」という感じで、あなたの目を楽しませてくれることでしょう。

初心者の勉強意欲をかきたてるようなタイトルが印象的なこの本は、やはりそれにふさわしく、まるで友達と話しているかのような砕けた文体が特徴です。

何と言ってもフランス語を「フラ語」と略しているぐらいですから、ユーモアセンスに長けている人であれば、きっとお笑い芸人のタカ&トシさんのように「フラダンスかっ!」とツッコミを入れてしまうかもしれませんね。

一般的に、語学書と言えば「どこか堅苦しい」というイメージがありますが、この本に関して言えばそういったことは全くと言って良いほどありませんので「マンガを読むような感じで気軽に取り組みたい」という思いを持っている人にとっては、まさにピッタリと言えるでしょう。

もちろんただ砕けているだけではなく、とても判りやすい説明がなされているので、フランス語初心者の方であっても、読み進めていくうちに、まさに「わかりやすいにもホドがある」と実感すること間違いなしですよ。

続いては中級編です。

中級編

この本は、NHKラジオで放送されている「まいにちフランス語」にて、かつて好評だった「Racontons nos vies!~文法&表現力を磨こう~」という講座に、文法を加筆して出版されたものであり、中級者向けと言うよりは、中級に進むための復習を兼ねたテキストになります。

もちろん復習だけではなく、中級で使うと予想される言い回しなど内容も盛りだくさんなうえ、その内容は決して難しいものではなく、日常生活をテーマにした面白みのある会話と文章で構成されていますので、「中級者向けだから」と変に身構えることなく、楽な気持ちでフランス語を学ぶことができるんですよ。

さらに、著者である杉山利恵子さんはフランス文学者であり、明治大学文学部文学科においてフランス文学専攻教授を務めているなど、「フランス語のプロフェッショナル」ですので、あなたが基本的な単語や文法など、手始めに覚えるべきことが身に付いているのであれば、あなたのフランス語能力のステップアップに大いに役立つこと必至です。

「21世紀の学習術」という、ある意味とても革新的なタイトルが印象的なこの本は、ほんの2~3ページで1つの項目がまとめられていることから、何も「さあ気合いを入れて勉強するぞ」と身構えなくても、寝る前などの空いた時間に気軽に読めるのが特徴です。

また、文法よりも会話表現に重点を置いているため、「フランス人との会話の幅をもっと広げたい」と考えている人には、まさにうってつけの1冊なんですよ。
確かに、人種を問わず人と人がコミュニケーションをとる際に必要なのは、文法よりも会話ですからね。

しかも、その内容は「よし。この会話、今度使ってみよう」と思わせてくれるようなものばかりですので、もしあなたがフランス語の文法を一通りマスターしており、「次は会話だ、いろんな言い回しを覚えて実際に活用するぞ」という思いを持っているのであれば、この本はまさにそういった思いを形にしてくれる良書と言えるでしょう。

最後は上級編です。

上級編

この本はそのタイトル通り、フランス語においての動詞にスポットを当てたものになります。
なお、動詞文の下には名詞文が書かれていますので、動詞を名詞化する際の復習にも最適なんですよ。

また、フランス語検定(俗に言う仏検)の準2級および2級にも対応しているので、「これからこの級を受けようと思ってる」という人にとっては「頼れるパートナー」となること間違いなしです。

埼玉県にある獨協(どっきょう)大学でフランス語の専任講師を務めている著者が書き下ろしたこの本は、「表現に直結する語彙力」をコンセプトにした上級者(中級者にもバッチリ)向けの単語帳になります。

会話でよく使われるフレーズを日本語からフランス語に変換しているので、日常ですぐ使うことができるほか、そのトークテーマも芸術やスポーツ、恋愛に至るまで幅広いことから、この1冊があればまさに「生きたフランス語」が学べるという訳なんですよ。

また上でご紹介したものと同じく、フランス語検定の準2級および2級に対応しており、文字で学べるのはもちろん、発売元である三省堂のウェブサイトにアクセスすることで、無料音声のダウンロードも可能ですので、いつでも手軽に対策ができるのも嬉しいですね。

ぜひこの本で生きたフランス語を身に付け、その語彙力をさらに広げて下さい。

まとめ

英語の上達が早くなる、ビジネスの幅も広がるなどがある、フランス語を学ぶメリット。
適した教材でしっかりと学び、スキルアップを目指しましょう。

フランス語以外の他の言語はどうなのかなと気になっている方は、日本人が勉強するのにオススメとされる外国語「韓国語」を紹介した記事があります。

もしよろしければ、こちらも参考にしてもらえると嬉しいです。

reco-kyoumi.hateblo.jp