リコの興味しんしん

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ネパールってどんな国?国民性や男女別の性格も解説!

インドカレーのお店でよく見かける「ネパール料理」の文字ですが、そもそもネパールとはどんな国なのでしょうか。
また、国民性や男女別の性格も気になりますね。
そのため、今回は「ネパールってどんな国? 国民性や男女別の性格も解説!」をご紹介します!

ネパールってどんな国?

地理

ネパールは南アジア地区に位置するインドと中国に挟まれた小さな国で、面積は約14.7万キロ平方メートルで、その大きさは北海道のおよそ1.8倍あるとされています。

内陸国であることから海が無いほか、アジア地区における発展途上国であるため、「最貧国」の1つとして知られています。

その一方で、首都・カトマンズと同名の渓谷カトマンズ渓谷」は、何とユネスコ世界遺産に登録されています。

最貧国と言われながらも世界遺産に登録されている渓谷があるなんて、ある意味凄い二面性ですね。

ちなみに、日本からネパールへ向かう際のフライト時間は、韓国や中国・タイを経由して約13時間と言われています。
日本と同じアジア地域と言えども南側に位置しているので、比較的長丁場になってしまうんでしょうね。

公用語

一応、ネパールの公用語ネパール語とされています。

ネパールの公用語ネパール語ですが、ネパールは100を超える民族で形成された多民族国家であるため、それぞれの民族で使用している言語は異なっています

また、テレビ番組はインドの番組を視聴しているため、ヒンディー語も使用することができます。

ですので、ネパールの人々は公用語であるネパール語に加え、自分の民族間で使用する言語、さらにヒンディー語の計3ヶ国語を自在に使いこなしているんです。

さらに、カトマンズなどの都市部の学校では英語教育が徹底されているため、子供たちは英語も話すことができるんですよ。

つまり、4ヶ国語…。

僕達日本人の多くが日本語以外の言語を覚えるのにも四苦八苦することを考えれば、計4か国語を操れるネパール人の方がいかに凄いかが判りますよね。

名所

名所としては、おそらく誰もが一度は聞いたことがある世界最高峰の山・エベレストを有する「ヒマラヤ山脈」があり、また、日本でもお釈迦様の呼び名で知られている仏教の開祖であるブッダの生まれ故郷「ルンビニ(諸説あり)」があります

名所・人物共にスケールが違いますね。

ちなみに、ネパールでは現在、インドと同じくヒンドゥー教が多数を占めているのですが、ブッダの生まれ故郷のルンビニでは現在でもブッダを奉(たてまつ)るためのお寺や仏塔が立ち並んでおり、仏教の巡礼地として栄えていたという歴史を感じることができますよ。

ヒンドゥー教と比べて信者数が少ないとはいえ、ブッダ生誕の地として現在でも仏教がしっかりと息づいているんですから、ネパールもインドと同じく「宗教と共にある国」と言えるでしょう。

宗教

いわゆる「国教」は定められていませんが、ネパールで最も信者数が多いのはヒンドゥー教であり、国内において80%を占めていると言われています。

何と言っても、2006年までは正式な国教でしたからね。

ヒンドゥー教に関して少し解説すると、ヒンドゥー教は誰しも一度は聞いたであろうカースト制度(現在ではヴァルナ=身分)があり、その他にも牛肉を食べないだったり、左手は不浄の手だったり、キリスト教イスラム教のように一柱の神のみを崇拝する「一神教」ではなく、多数の神々を崇拝する「多神教だったりという特徴があります。

そして、その数は全体で言うとかなりのものになるんですが、ヒンドゥー教徒の方々に特にその名を知られているのは、世界を創造する「ブラフマー」、維持する「ヴィシュヌ神」、そして破壊する「シヴァ神の3柱です。

こうやってそれぞれの役割を書くと、中には「創って維持しているものを壊すなんて、シヴァ神は悪人なんじゃないのか?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、誤解するなかれ。

シヴァ神が世界を破壊するのは、「世界が終わりに近づいた時」だけであり、そこからまた新しい世界を創造するんです。
(「あれ?じゃあブラフマーの役割は?」という疑問をぶつけるのはご遠慮下さい)

なお、理由は不明ですがブラフマーはあまり人気が無く、多くのヒンドゥー教徒はシヴァ派とヴィシュヌ派に分かれているんですが、決していがみ合うことはなく、それぞれの神を熱心に信仰しています。

そのほか、ネパールでは仏教やイスラム教などが混在しているんですが、仏教に関しては生誕地であるインドから伝わった際にヒンドゥー教の影響を受けたことから、以後現在に至るまで「ネワール仏教」という独自のアレンジを加えた仏教が、またチベットの国境近くに住む民族の方々がコミュニティを形成している「チベット仏教」などがあります。

食事とお酒

食事に関して言うと、「モモ」と呼ばれる日本の餃子に似たものや、「ククラコ・マスゥ」という鶏肉とトマトのスープカレーなどが代表的な食べ物として知られ、その他ではやはりインドや中国と国境を接しているからなのか、カレーや中華料理があります。

味付けの特徴としては、インド料理ほど香辛料が強くなく野菜も多いため、比較的日本人の口に合いやすいということが挙げられます。

これは、「インドとかネパール料理は好きなんだけど、あまりにも辛過ぎるのはちょっと・・・」という人にとっては、とても嬉しいですね。

ちなみに、首都カトマンズには様々なレストランがあり、中華料理やナンやサモサといったインド料理のほか、ピビンパなどの韓国料理、さらにはピザやパスタに代表されるイタリア料理など世界中の味が楽しめるんですよ。

フルーツに目を移すと、ネパールでは年間を通して様々なフルーツを食べることができるんですが、特に雨季の時期はリンゴ・スイカ・バナナ・ぶどう・オレンジなどが所狭しと市場に並びます。

これはフルーツが好きな人にはたまりませんよね。

豆知識をご紹介すると、ネパールの方々にとってフルーツは、効率良く水分と栄養分を補給できることから、昔から貴重な栄養源として食されており、現在でも食卓には必ず並ぶと言われています。

僕達日本人の大まかな感覚で言えば、フルーツは間食として食べるもの…おやつとしてのイメージが強いですが、ネパールの方々にとってはそうではなく、常食の位置付けなんでしょうね。

続いて、お酒に関してですが、ネパールの方々の多くが信仰していると言われるヒンドゥー教では飲酒が好ましくないと言われていることは確かに事実です。

ですが、既述したようにネパールは実に100以上の民族が暮らす多民族国家なうえに観光客も多いので、ヒンドゥー教徒であっても何の抵抗もなくお酒を飲んでいる人もいますし、観光客が多く訪れるレストランには必ずと言って良いほどアルコールが置いてあるんですよ。

そう考えれば、あくまでも「好ましくない」だけであって「ヒンドゥー教徒だから何が何でもダメ」という訳ではないんですね。

ちなみに、国内における代表的なアルコールは、米や麦などの穀物から作られた「ロキシー」と呼ばれる焼酎に似た蒸留酒で、中にはアルコール度数が40を超える強いものもあります。

このことから、アルコールが弱い人はやめておいた方が賢明と言えるでしょう。

そのほか、ロキシーを蒸留させる前のにごり酒「チャン」や、ラム酒の一種である「ククリラム」、そしてウイスキーなど様々なお酒を楽しむことができるほか、日本でもインド/ネパール料理店などで飲むことができるエベレストビールは、数あるアルコールの中で国内シェア率No.1と言われています。

このように、ネパールはヒンドゥー教の国でありながらたくさんの種類のお酒を楽しむことができますので、お酒が好きな人にとってはパラダイス(言い過ぎ?)なのではないでしょうか。

ネパール人の国民性って?

ネパール人の国民性は、どういったものなのかというと・・・

  • 異なる宗教に対して寛容
  • 親切な人が多い
  • 愛国心が強い

などがあります。

順に解説すると・・・

異なる宗教に対して寛容

ネパールは100を超える民族が寄り集まって暮らしていることから、人々が信仰している宗教も当然ながら様々(最も信者数が多いのはヒンドゥー教)だからなのか、ネパール人の方々は自身が信仰している宗教とは異なる宗教に対して非常に寛容な国民性をしています。

そのため、宗教間の争いもありませんし、宗教ごとに居住区域が分けられているということも無いんですよ。

事実、首都カトマンズには「パシュパティナート」という国内最大のヒンドゥー教寺院があるほか、「ボダナート」と呼ばれる仏塔がありますし、時には異なる宗教を信仰する教徒同士がお互いの宗教に対して教えを乞うこともあるんです。

このことからも、様々な宗教が混在している国だということが判りますよね。

また、多くの方々がとても信心深い性格をしていることから、街中で寺院を見かけるとすぐにお祈りを始める人もいるほどなんですよ。

この点、仏教徒が多い日本人ではどうかというと、キリスト教のイベントであるクリスマスを祝ったり、年明けには神道の教えに習い神社に初詣に行ったりなど一貫性がないので、ネパールの人ほど熱心に信仰している人が多くありません。

であるなら、自身が信仰する宗教に関して非常に熱心でありながら、異なる宗教に寛容というネパール人の方々の姿勢から、僕達日本人も学ぶべきことがあるのではないでしょうか。

親切な人が多い

これはもちろんどの国においても「全員がそうだ」という訳ではありませんが、大抵のネパール人の方々はとても親切で思いやりのある国民性をしています

それを証明するかのように、多くのネパール人の方々はたとえ少しでも親しくなるとすぐに「友達」として接してくれますし、さらに仲が深まれば快く自宅に招いてくれることもあるんですよ。

人間関係が軽薄になったと言われる現代の日本においては、滅多にないと言って良いほど見ることがなくなった光景ですよね。

また、自宅に招かれて食事を共にするとなった場合は、日本で言う「おもてなしの心」で、これでもかと言わんばかりに大量の料理をふるまってくれるので、その優しさにお腹も心もバッチリ満たされることでしょう。

愛国心が強い

ネパール人の方々の多くは、愛国心が強い国民性をしています。
いわゆる「愛国主義者」が多いということですね。

実例として、ブッダはインドで生まれたや、エベレストはインドにある…というようなことを聞くと、まるで「何を言ってるんだ!」と言わんばかりに激怒する人がいるくらいなんです。

ですが、これは何もインドとの仲が悪いからという訳ではなく、単純に「プライドを傷付けられた」という怒りからくるものだと言われています。

このことからネパールの人々に国について質問をする際は、ついうっかり怒らせたりしないようにするためにも、ある程度ネパールについて勉強してからにしたほうが賢明です。

そうすればきっと彼ら彼女らも、「この人はネパールについてよく勉強しているな」と感心し、いろいろと懇切丁寧に教えてくれることでしょう。

ネパール人の男女別の性格とは?

ネパール人の性格を男女別に、解説したいと思います。

では、まずは男性から。

男性編

ネパール人の男性の性格には・・・

  • 人懐っこい
  • 楽観的
  • 時間にルーズ

などがあります。

順に解説すると・・・

人懐っこい

ネパール人男性は、一般的にとても明るくて優しく、同時に人懐っこい性格をしています。

既述したように、多くのネパール人の方は少しでも仲良くなれば友達として接してくれますし、仲が深まれば自宅に招待してくれることもあるほどですからね。

なお、全く知らない初対面の人に対しても、一切臆することなくプライベートなことに至るまで次々と質問攻めにするという傾向があるんですが、この時に大真面目に答えるのではなく少しユーモアを交えて答えると「おっ、この人面白い人だな」と好印象を持ってもらえるので、機会があればぜひ試してみることをオススメします。

もしこれがインド/ネパール料理のお店などでのことであれば、「サービスです。」というような感じでカレーやナンを大盛りにしてくれる可能性もあるので、とにかく面白さを意識して積極的に会話し、友人関係を築くようにしましょう。

楽観的

ネパール人男性は、何か予期せぬ問題が起こっても「何とかなるだろう」と考えるなど、とても楽観的な性格をしています。

何らかのハプニングが起こったら、物事を深刻に受け止めがちな日本人は「どうしよう!」と困りますが、この点、ネパール人男性は「何とかなるよ」と楽観的に考えるんです。

つまり、物事を前向きに考え、深く考えて思い詰めたりせず、良い気分で過ごしているというわけです。

ですので、もしもあなたが「マイナス思考」なところが多いと思っているのであれば、ぜひ何かしらの形でネパール人男性と交流してみて下さい。

きっと彼らの楽観的な性格にショックを受けると同時に、触発され、元気付けられること間違いなしですよ。

時間にルーズ

これもおそらく楽観的な性格からきているものと思われますが、多くのネパール人男性は時間にルーズで、待ち合わせの時間にも必ず遅れてやってくると言われています。

しかも、彼ら自身もそのことをしっかりと理解していて、そのルーズさを誰かから指摘されたとしても、「ネパリタイム(ネパール人独特の時間感覚の意)だから」と言って一切意に介さないんです。

事実、所在を確認する意味で電話をかけると、「今向かってるよ」と言いつつ、実際はまだ自宅を出発すらしていないということもあるんです。

幼い頃から時間を厳守することを教え込まれ、社会人になってからは下手をすれば5分~10分前行動が当たり前とされる日本人には少し理解しがたいですが、これもまたネパール人男性の楽観的な性格のなせる業(わざ)と言えるでしょう。


続いて女性編です。

女性編

ネパール人の女性の性格には・・・

  • ピュアで恥ずかしがり屋
  • 内に秘めた強さを持つ
  • 合理的な考え方をしている

などがあります。

順に解説すると・・・

ピュアで恥ずかしがり屋

人懐っこい性格の男性とは違いネパール人女性は、一般的にとてもシャイで恥ずかしがり、またピュアな性格をしています。

こういった性格には、現在でもネパールで最も信者数が多く、2006年まで国教だったヒンドゥー教の教えが関係していて、女性は幼少期から「女性らしいふるまいをするように」という教育を受けて育つからです。

そのため、例えば恋愛・交際においては、女性から交際を申し込むことはまず無く、男性がリードしながら仲を深めていくことになります。

また、初対面の人とも意図的に距離を取ろうとするので、女問わず、男性であればなおさら仲良くなるまで時間がかかることになります。

ですが、結婚後に子供ができたとなれば、一転…「本当に同一人物なの?」と思ってしまうほど、「肝っ玉母さん」に変身します。

さらに、母としてだけではなく妻としても、しっかりと家事をこなし、夫をしっかりと支える…いわゆる「昭和の女性」のような面もあるので、そういう意味では「良妻賢母」を求めている男性にとっては、これ以上無い最良のパートナーになること間違いなしです。

内に秘めた強さを持つ

ご紹介したように、一般的にシャイで恥ずかしがりな性格をしているネパール人女性は、家庭がピンチになった時など…いざという時には、驚くほどの精神的強さを発揮して困難に立ち向かい、家族を守ろうとします。

また、困っている人がいると決して放っておくことはせず、お互いに助け合うという「助け合い精神」も強く持っているんですよ。

宗教の関係上、男性主導のネパールの中でも、女性は男性に依存することなくしっかりと自立しているので、そう考えればやはり「女性は強し」と言えるでしょう。

合理的な考え方をしている

これは主に恋愛面においてのことなんですが、ネパール人女性は自身にアタックしてきた男性に対して、その場の感情に流されるのではなく、結婚を含めた将来のことをしっかりと考えて交際を決めるといった合理的な考え方をしています。

言い換えれば、この人に将来を任せられない…といったように、告白してきた男性との将来を想像できないというようなことを悟れば、その告白を断ることもあるという訳です

一見、恥ずかしがり屋でシャイなネパール人女性ですが、しっかりと「自分」というものを持っていると言えるんではないでしょうか。

このような恋愛面におけるネパール人女性の考え方は、ヒンドゥー教が関係していて、ネパールでは結婚後、相手側の家族との付き合いがそれまでよりさらに強くなるほか、男性が女性の家族と同居し、全員の面倒を見ることになるからなんです。

つまり、男性自身を含め女性家族全員を養うだけの収入がなければ、ダメということです。

さらに言うと、ネパール人女性の中では、「交際=結婚」という考え方が常識となっていることも関係します。

ですので、ネパール人女性が交際するということは結婚するということと同義ですので、男性の収入や仕事に対する姿勢などをしっかりと観察し、冷静にジャッジすることになるもも頷けますね。

まかり間違っても、何となく良いと思ったから…というような軽い気持ちで交際ましてや結婚を決めるなどということはあり得ないので、ネパール人女性に交際を申し込む際には、真摯な気持ちと誠意を持ってアタックするようにして下さい。

まとめ

最貧国のひとつながら、100を超える民族が暮らす多民族国家であるネパール。
様々な宗教と共存し、楽観的かつたくましく生きている人々に乾杯です。