リコの興味しんしん

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韓国・釜山ってどんな街?魅力やおすすめスポットに迫る!

韓国において、ソウルに次ぐ第2の都市として有名な釜山ですが、いったいどんな街なのでしょうか。
また、その魅力や観光する際のおすすめスポットも気になりますね。

そこで、今回のテーマは「韓国・釜山ってどんな街?魅力やおすすめスポットに迫る!」です。

釜山とはどんな街?

釜山は、韓国の首都・ソウルに次ぐ第2の都市であり、成田国際空港からは約2時間半、関西国際空港からは約1時間半で到着することから、「日本から最も近い海外の街」と言われています。

また、韓国最大の港町ですので、魚介類をはじめとした海産物が有名なほか、それらが所狭しと売られている市場はもちろんのこと、街全体が山に囲まれているんですが、何とその釜山という地名も「まるで釜をひっくり返したような地形をしているから」なる理由で名付けられたんですよ。
いつ頃誰が名付けたのかは判りませんが、なかなかユーモアがありますよね。

なお、ユーモアや面白い人々という点に関して言えば、釜山に暮らす人々は、港町だからなのか、一般的に商人気質と言われており、日本で言えば関西人(特に大阪人)にそっくりで、初対面でも比較的すぐに打ち解けるフレンドリーさのほか、困っている人がいればすぐに助けようとする優しさを併せ持っている人が多いんですよ。

このように、海と山に囲まれ、フレンドリーで優しい人たちが多く暮らす釜山は、ソウルとは全く違った顔を持つ街ですので、もしもあなたが「いつも韓国旅行に行く時はソウルばっかりだから、今度は釜山に行ってみようかな」と思っているのであれば、ぜひぜひ実行することをオススメします。

ひょっとすると…釜山の虜になってしまう可能性も大いにありますよ!

では、ここからはさらに深掘りしつつ、釜山の魅力に迫っていきます。

釜山の魅力って?

韓国最大の港町・日本から最も近い海外の街として知られている釜山の魅力はどういったものがあるのかというと・・・

  • 新鮮な海の幸が味わえる
  • 気持ちが熱くてフレンドリー
  • ビーチリゾートが豊富

などがあります。

それぞれ順に解説すると・・・

新鮮な海の幸が味わえる

既述したように、釜山は韓国最大の港町であることから、魚はもちろんのこと、カニやタコなどの新鮮な海の幸を存分に味わうことができます。

もちろん、街中に所狭しと立ち並ぶ飲食店でも良いですが、特に刺身などはある意味鮮度が命ですから、釜山の観光名所として最も有名と言っても過言ではない「チャガルチ市場」であれば、購入した魚をその場でさばいてもらえるほか、市場内にある食堂に持っていけば、お刺身にしてもらえますので、鮮度バッチリの魚を食べることができるんですよ。

これは、お刺身が好きな人にはたまりませんよね。

なお、このチャガルチ市場の特色として、様々な魚が部位ごとではなく丸々1匹売られており、お客さんもそのまま丸ごと購入する場合が多いというものがあります。

日本であれば部位ごとに分けて売られているので、お客さんも「〇〇(部位名)を下さい」と言って購入しますが、チャガルチ市場ではこれが当たり前なんですよ。
お笑い芸人のスギちゃんではありませんが、売る側も買う側も「ワイルドだろ~?」ですよね。

また、市場の露店等で海産物を販売しており、「チャガルチアジメ(釜山弁でおばさんの意)」と呼ばれる威勢の良いおばさん達も、ある意味特色(名物?)のひとつであり、この人達は販売だけではなく試食させてくれる場合もありますので、とても元気の良いバリバリの釜山弁でお客さんを呼び込んでいるんです。

ちなみに、釜山弁は標準語と比べると抑揚の付け方が独特で声も大きいので、初めて聞く人からすれば「何か文句を言われてるのか!?」と思ってしまうくらいにきつく聞こえるんですが、ここは「大阪のおばちゃんと同じなんだな」と思うようにして下さいね。

話を食べ物に戻すと、カニを使ったものであれば、飲食店においては、オーソドックスな茹でガニや焼きガニをはじめ、カニ味噌入りのチャーハンである「ポックンパ」、タコであればテナガダコの旨辛炒め(釜山では海鮮鍋として提供されています)を指す「ナムチポックン」など、様々な海産物を味わうことができます。

このことから、もしもあなたが「ピビンパやチゲも良いけど、せっかく釜山に来たんだから海の幸を食べたい」と思ったのであれば、ぜひこれらの物を食べてみることをオススメします。

きっと「釜山の海鮮ってこんなに美味しかったのか!」と感動し、日本に帰る際に「いずれまた必ず来て、海の幸をたらふく食べるぞ!」という気持ちになること間違いなしですよ。

気持ちが熱くてフレンドリー

これも上で少し触れましたが、釜山の人々は一般的に初対面の人とでも比較的早く打ち解けたりするフレンドリーさを持っているほか、1度友達や恋人関係になると「これでもか!」というくらい熱い気持ちで相手を大切にするなど、ある意味昔気質な性格をしています。

なお釜山では、僕達が語学学校やNHKの韓国語講座などで習う韓国語(標準語)とは異なる「釜山弁」と呼ばれる方言が話されているんですが、この釜山弁は首都・ソウルなどで耳にする標準語に比べると、語尾に「ナ」や「ノ」が付くなど若干違いがあるほか、言葉自体が短い上に抑揚の付け方も違うので、聞く人によってはぶっきらぼうに聞こえるそう。

たとえば、韓国の人達は一般的に食べること、つまり食事をとても大切に考えていますので、道で知り合いや友達と偶然会った時に、挨拶として「ご飯食べた?」聞くことが多いんですが、これを標準語では「パンモゴッソ?」と言うのに対し、釜山弁では「パンムンナ?」と言うんです。

やはり若干の違いがあることが判りますよね。

さらに、疑問形の言葉というのは語尾が上がるのが基本なんですが、釜山弁にはこれは当てはまらず、上で書いた「パンムンナ」を例にとって言えば「パンムンナ~!」のような感じで、フラットに発音するんですよ。

釜山弁は日本で言えば関西弁に例えられることが多いので、それになぞらえて言うと「ご飯食べた?」ではなく「メシは食うたんか?」みたいな感じですね。

しかも、気の荒い漁師が多い港町であることが関係しているのか、男性であれば声が大きい人がたくさんいますから、初めて聞く人からすれば「何、この言葉。テレビとか学校で習ったのと全然違うな。しかも何か怖いし。」と思ってしまうかもしれませんが、慣れてくると相手が男性であれば「男らしくてカッコイイ」と感じることでしょう。

事実、釜山の男性の多くは恋愛はもちろん、様々なことに対して男らしさにこだわっているため、例えば恋愛であれば女性に対して「俺についてこい!」という態度で接し、自身にできる範囲で精一杯大切にしますが、照れくさいのか、相手を褒めることもあまりしないんです。

日本で言えば、どこか「昭和の九州男児」という感じですが、韓流ドラマや映画等で恋人に対してとても優しいイメージがあるソウルの男性とは明らかに違うことが判りますよね。

そして、男同士であれば、1度信頼関係を結べば余程のことが無い限り裏切ることは無く、少しオーバーに言えば「生涯の友」として交友を深めていきますので、言わば男女どちらからもモテるんです。

第一印象がフレンドリーで、付き合えば男らしさがあり、熱い気持ちで相手を大切にする性格なのであれば、ある意味当然と言えるでしょう。

ビーチリゾートが豊富

港町・釜山を代表するものと言えば、釜山港をはじめとした海(海水浴場)なんですが、特にリゾート地として知られている海雲台(ヘウンデ)や広安里(クァンアルリ)などのそれは、毎年夏になると現地の人だけではなく多くの観光客で賑わいを見せるなど、ビーチリゾートがとても充実しています。

さらに、海雲台海水浴場に隣接するような形で立っている大型海洋レジャー施設「The bay101」では、目の前に広がる海(夜であれば夜景も)を眺めながらの食事のほか、ショッピングはもちろんヨットやボート、ジェットスキーといったマリンスポーツの体験もできるうえ、その価格も日本円で3000~5000円ほどですので、マリンスポーツが好きな方にはぜひオススメです。

そして、海雲台海水浴場に次いで釜山でNO.2の人気を誇っていると言っても過言ではない広安里海水浴場では、カフェやレストランはもちろん、このビーチに架かっている広安大橋は夜になると色鮮やかにライトアップされるなど、港町ならではの美しい景色が楽しめますので、一見の価値ありです。

なお、その外観は釜山と同じく港町として知られている横浜にあるベイブリッジに似ていることから、横浜から釜山へ観光に来た方が広安大橋を見ると、夜であれば特に「おっ、ベイブリッジにそっくりじゃん!ロマンチックだなあ。」と思うことでしょう。

話を元に戻すと、つまりは、ビーチでおもいっきり遊んだ後に、カフェもしくはレストランで食事をする・ライトアップされている広安大橋を見ながらビールを飲むといったことももちろん可能なんです。
言わずもがなですが、綺麗な海や夜景を見ながらの食事やお酒は最高ですもんね。

このように、1人でもカップルでも楽しめる魅力あるスポットですので、ぜひ広安里海水浴場でロマンチックな釜山の夜(もちろん日中も)を堪能して下さい。

では次に、これらを含めた釜山のおすすめスポットをご紹介&解説していきます。

釜山のおすすめスポット

港町としてその名を知られている一方で、山にも囲まれているという独特な地形をしている釜山ですが、そのおすすめスポットはどんな場所があるのかというと・・・

  • チャガルチ市場
  • 海雲台海水浴場
  • 広安里海水浴場
  • 国際市場
  • 釜山タワー
  • 海東龍宮寺

などがあります。

それぞれ順に解説すると・・・

チャガルチ市場

チャガルチ市場は、韓国国内だけにとどまらず世界的にその名を知られている水産市場であり、日本人の実業家・大池忠助(ちゅうすけ)氏が自国の漁師達を保護するために1907年(明治40年)に建設した「釜山水産株式会社」が前身だと言われています。

その後、同社と「釜山漁業委託販売場」に二分したりなどの紆余曲折を経て、最終的には釜山漁業委託販売場の周辺に零細漁船の漁獲物を取り扱っていた商人達が集まってきたことから、現在の姿になったんですよ。

それだけに、その規模は韓国最大と言われており、何と毎日夜明け前の早い時間から釜山港をはじめとした様々な海から、実に300種類以上の魚介類が運び込まれるんです。
グルメリポーターの彦摩呂さんではありませんが、まさに「魚介類の宝石箱や~!」ですよね。

また上でも少し触れたように、市場の内部だけではなく、外にも鮮魚販売の露店が立ち並んでおり、そこではまるで俗に言う「大阪のおばちゃん」のノリにそっくりな、その名も「チャガルチアジメ」がとても威勢の良い大きな声で客引きをしていますので、内部・外部問わず朝から晩まで常に活気に満ちているんです。

それだけ賑やかで規模が大きいチャガルチ市場ですから(?)場所も釜山最大の繁華街と言われる南浦洞(ナンポドン)にあるほか、外観も釜山を代表する鳥とされるカモメをモチーフに作られているなどの特徴もありますので、初めて釜山に来た方でも「ああ、あれか!」とすぐに判ることでしょう。

ちなみに、営業開始時間が早朝であることと、既述したように購入した魚は2階にある食堂へ持って行けばお刺身にしてもらえるほか、海鮮鍋なども食べれることから、朝食に利用する人も多いので「初めて釜山に来たけど、何を食べようか迷ってる」という方は、時間を問わずぜひ2階の食堂で、採れたての海の幸を堪能して下さい。

海雲台海水浴場

海雲台(ヘウンデ)海水浴場は、韓国を代表するリゾート地である海雲台エリアに位置する…国内最大の利用客を誇るビーチです。

それを証明するかのように、夏になると韓国全土から何と100万人を超える観光客の方々が集まるんですが、その際に約1.8kmの長さを誇る砂浜に所狭しと並ぶパラソルの数は、ギネスブックにも掲載されているほどなんですよ。
そう考えれば、その数がいかに凄いかが判りますよね。

また、ビーチの中央に位置する「シーライフ釜山アクアリウム」の隣には観光案内所があり、日本語を含む外国語OKのスタッフが常駐していますので、利用方法はもちろんのこと、海雲台観光エリアの案内も手伝ってくれます。

ですから、たとえばの話「この辺でどこか美味しい飲食店/大勢で遊べる場所を知りませんか?」と尋ねれば、もしもそのスタッフの方が釜山出身であれば「それなら〇〇がオススメですよ!〇〇のイチ押しは~」など、いろいろと教えてくれることでしょう。
既述したように、釜山の人達は一般的にとてもフレンドリーでおしゃべり好きですから。

ちなみに、パラソルや浮き輪などの貸し出しも行っていますので、貸し出し所の近くにいる業者の方にお金(8000ウォン~/日本円で約800円~)を払い、使い終わったら元の場所へ返却すればOKですよ。

なお、ビーチから足を延ばさなくても、近辺には水族館をはじめ、オーシャンビューのホテルやカフェ・焼肉屋さんなどが立ち並んでいるので「美味しいものを食べたり思いっきり遊んだりしたいけど、あんまり遠くまで行くのはちょっと・・・」という面倒くさがりな方でも、それを気にせず満喫できるのも嬉しいですね。

とにもかくにも、釜山に来て海雲台海水浴場に足を運ばないのは、言わば「韓国へ来てキムチを食べない」のと同じくらいもったいないこと(違う?)ですので、観光に来たからにはぜひ海雲台海水浴場を訪れ、韓国一有名なビーチを堪能して下さい。

きっと「まるで南仏とかイタリア・ナポリの海みたいな綺麗さじゃないか。まさか隣の国にこんな良い場所があるなんて思わなかったよ。機会があったら、必ずまた来たいなあ」と思うこと間違いなしですよ。

広安里海水浴場

広安里海水浴場は、さきほどの海雲台海水浴場の西に位置し、全体の面積は8万2000平方メートル、全長1.4キロメートルの広さと長さを持つことから、釜山においてNo.2の人気と知名度を誇っている海水浴場です。

一般的に、釜山の海(海水浴場)と言えばやはり海雲台のそれが有名なんですが、ちょうど20年前の2003年(平成15年)に今や広安里海水浴場の象徴と言っても過言ではない広安里大橋が建設されてからは、海雲台海水浴場に引けを取らない釜山を代表するスポットになったんですよ。

そもそも、広安里の街自体が以前から10代~20代の若い世代をターゲットにしたおしゃれなカフェなどがビーチ沿いに立ち並んでいるため、カップル達のデートスポットとして人気だったんですが、広安里大橋が建設されたことにより、さらに人気が沸騰。

特に、広安里大橋は夜になると鮮やかにライトアップされるため、その夜景を目当てに広安里海水浴場を訪れる人が後を絶たないんだとか。

事実、広安里大橋の夜景はとても綺麗で、まるで「100万ドルの夜景」と言われる香港のそれに勝るとも劣らないと言っても過言ではありませんので、そこで愛を語り合うカップルや、思いを寄せている女性に対して告白をする男性もたくさんいる(韓国では男性から女性へ告白するのがスタンダード)んです。

確かにそういった場所で愛を語り合えばとてもムードがありますし、告白も成功するような気がしますよね。

なお、広安里海水浴場は水営区(スヨング)という区域に位置しているんですが、ビーチ近くの水営江(スヨンガン)では釣りも楽しめるほか、上でご紹介したチャガルチ市場と同じように新鮮な刺身も味わえたり、オリンピックヨット競技場もありますのでヨットも楽しめるなど、ビーチ近辺にもこういったレジャー施設があるのも嬉しいポイントと言えます。

さらに、その近辺にはレジャー施設だけではなく、韓国を代表するテレビ局である「KBS(韓国放送)」や、映画館を有する「MBC文化放送)」があるほか、夏になれば「海祭り」と呼ばれる夏祭りなど様々なお祭りが開催されるなど、様々な工夫を凝らし僕達・私達を楽しませてくれますので、ビーチで遊び疲れたらぜひこれらの場所に出向き、疲れを癒して下さいね。

国際市場

国際市場は、釜山で一番の繁華街と言われる南浦洞(ナンポドン)の近くに位置、何と7500坪もの面積を有し、約1200の様々なお店が軒を連ねる大型市場です。

それを実証するかのように、巨大な市場は「照明通り」や「マーケット通り」をはじめとした5つの通りに分かれており、そこでは衣類や雑貨のほか、暮らしに欠かせない必需品が「これでもか!」というくらいに売られており、「国際市場に無い物は無い」と言われているほどなんですよ。

特に、ここ数年は10~20代の若い世代をターゲットにした洋服店やアクセサリー店、化粧品店などもどんどん増えているんだとか。

既述したように、7500坪もの面積があり、現在でも約1200軒ものお店が立ち並んでいますので、これからもさらに増えていくことと思われます。

ちなみに、国際市場はショッピングや屋台だけではなく、映画やドラマのロケ地としても多く使われており、有名なところで言えば、映画「国際市場で逢いましょう」が知られています。

そもそも、釜山自体が映画やドラマのロケ地としてよく使われていますし、毎年10月に行われる「釜山国際映画祭」があることを考えれば、納得できますよね。

そんな国際市場の成り立ちをご紹介すると、1950年(昭和25年)に開戦された朝鮮戦争以降、アメリカ軍からの流出品や、釜山港から入ってきた闇の物、中古製品などを北朝鮮から韓国へと逃れてきた人達が売り始めたことがきっかけだと言われており、当時はたった1坪ほどのベニヤ板で作られた小規模のお店が立ち並んでいたそう。

つまり、70年以上の歴史があるんですが、そういった状態から今や釜山を代表する超巨大市場へと発展を遂げた訳ですから、ある意味凄い進歩ですよね。
どこか釜山の人々の熱い心意気を感じる気がします。

また、国際市場ではショッピングのためのお店だけではなく、屋台もありますので、キンパやトッポギといった様々な韓国食品を味わうことができるんですが、その中でも特に国際市場でしか食べることができないと言われている「タンミョン」(ジャガイモやサツマイモを原料にして作られた春雨)は必食です。

ノーマルな韓国春雨に酢の効いたコチュジャンを混ぜて食べるんですが、その味はもちろん最高!
さらにコチュジャンを含む韓国の香辛料は、見た目よりも辛くなくマイルドな味ですので、1口目を食べればまるで「超」が付くほど強力な吸引力で知られるダイソンの掃除機のように、麺をすする箸が止まらなくなること間違いなしですよ。

そのほか、小麦粉やもち米粉で作った生地で黒砂糖とシナモンの餡(あん)を包み、油で揚げた「ホットク」と呼ばれる、俗に言う「おやき」にシア(ヒマワリの種や木の実)をたっぷりと入れた「シアホットク」が定番のおやつとして知られており、市場内の人気店舗であれば短時間で売り切れてしまいますので「何が何でも食べたいんだ!」という人はオープン時間から並んでおくことをオススメします。

ちなみに、首都・ソウルや、日本であれば東京の新大久保・大阪の鶴橋といったコリアタウンでもホットクを食べることはできるんですが、シア入りのシアホットクは釜山でしか味わえないものですので、ぜひ1度ご賞味あれ。

さらに、うるち米から作られた韓国製のお餅をコチュジャンなどの香辛料や砂糖を使い甘辛く煮込んだ「トッポギ」や「おでん」(日本のものとは外見・具材・スープなどに違いあり)といった様々なグルメが楽しめますので、下手をすれば1日中楽しめる穴場スポットと言えるでしょう。

たった1坪のベニヤ板のお店からここまでの姿になった歴史に思いを馳せながら、ショッピングや食べ歩きを楽しんで下さい。

釜山タワー

上でご紹介した国際市場と同じく、釜山タワーは釜山最大の繁華街と言われる南浦洞(ナンポドン)にある龍頭山(ヨンドゥサン)公園」にそびえ立っている…釜山のランドマークとも言える建造物です。

その高さは実に120mにもなり、展望台からは360度どこからでも釜山市内が一望できるなど、その眺めはまさに絶景なんですよ。

ちなみに、そのお値段は12000ウォン(日本円で約1200円)と少しお高めなんですが、それもタワーを設計した方の「息を飲むくらいの絶景を見せてやるよ」という自信の現れとも受け取れますので、絶景を見に来たのであれば躊躇なくチケットを購入することをオススメしますよ。

もちろん日中でもかなり綺麗ですが、やはり息を飲むほどの絶景が見られるのは夜です。
広安里大橋のところでも少し触れたように、釜山の夜景は香港のそれに勝るとも劣らないほどの輝きを放っていますから、広安里大橋をはじめ釜山市内全体が光輝いて見え、日中以上に魅力的な街に映ることでしょう。

また、エレベーターで展望台へと上がっている最中に、エレベーターの天井スクリーンでは、打ち上げ花火などのスペシャル映像が流されているんですが、展望台へと到着した後に、そのスクリーン映像と展望台からの夜景を合成した写真を撮ってくれるというサービスもあるほか、若い世代や家族連れ向けに謎解きゲームなどが用意されていたりと、サービス精神旺盛なのも嬉しいですね。

ある意味、フレンドリーで人を喜ばせることが好きな関西人(特に大阪人)とそっくりな気質を持っていると言われている釜山の人達ならではのアイデアのような気がします。

さらに、夜の見どころは夜景だけではなく、タワー全体を鮮やかにライトアップすることで外から見るタワーの色が次々に変わるといった工夫もそのうちのひとつですので、これも夜景と同じく、1度見れば「うわ、綺麗。凄くロマンチックだなあ。」と思うこと必至ですよ。

海東龍宮寺

海東龍宮寺は、観音様信仰の聖地として韓国国内の仏教徒の方々から尊ばれているお寺です。

本来お寺と言えば山のふもとや山奥にあるイメージが強いですが、この海東龍宮寺は港町・釜山らしく、何とすぐ下に波が打ち寄せる岩場に建てられているという、珍しいお寺なんですよ。

その歴史をご紹介すると、1376年、高麗時代に当時の王であった高麗王の師・懶翁(ナオン)大師の夢に龍王が現れ「蓬莱山(ポンネサン)の端に寺を建てると雨風がよく収まり、国が安定し、民も安らぐ」とのメッセージを残したそう。
これに一念発起した懶翁(ナオン)大師は実際にその場所にお寺を建て「普門寺(ポムンサ)」と名付けたんだとか。

その後、豊臣秀吉朝鮮半島に攻め入った際に1度は焼失してしまったんですが、それから約300年後の1930年代はじめに「通度寺(トンドサ)」の雲崗(ウンガン)和尚がお寺を再建。

さらに1974年(昭和49年)、晸菴(チョンアン)和尚が「このお寺を観音道場にする」と思い立ち、100日間にわたって祈り続けた結果、何と100日目に夢の中で白衣を着た觀音菩薩が龍に乗って天へと昇っていくのを見たことで海東龍宮寺と改名し、現在に至るんですよ。

そして現在の名前に改名して以来、誰もが心から祈りさえすれば、必ずひとつの願い事を叶えてくれると伝えられるようになり、参拝客の数が以前に比べて激増したことを考えれば、改名に至るまでの経緯を含め、どこかとても壮大なスケールのお話ですよね。

そんな海東龍宮寺を代表するものとして挙げられるのが、海水観音大仏と呼ばれる仏像です。
その高さは10メートルとかなり大きいんですが、何と驚くべきことに、これほどの大きさのものがひとつの石で作られているんです。

だからなのか、この方法で作られた仏像としては国内最大級と言われ、参拝客達から畏敬の念を抱かれているそう。

なお、観音様のご利益のひとつに「水難事故から守ってくれる」というものがあるんですが、それを証明するかのように、自身の目下に広がる釜山の海に出ていく漁師達や海水浴客を優しい目で温かく見守ってくれていますので、観音様に安全をお祈りしてから海へと向かえば、きっと海を存分に満喫し、忘れられない思い出を作ることができるでしょう。

まとめ

日本から最も近い海外の街であり、韓国最大の港町・釜山。
明るく優しい人々の気質に触れながら街を満喫すれば、きっと魅力の虜になるはず!

この他にも、韓国人の国民性や性格、オーストラリアの魅力やスポットをご紹介した記事などがあります。

もしよければ、これらの記事も読んでもらえると嬉しいです。

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