男女問わず陽気で明るいというイメージがあるイタリア人の国民性ですが、実際はどうなのでしょうか。
またもし意外な一面があれば気になりますよね。
そのため今回は「イタリア人の国民性を調査!明るくて陽気なだけじゃない?意外な一面も!」をご紹介します!
イタリア人の国民性とは?
僕達日本人が思い浮かべる一般的なイタリア人の国民性としては、「陽気で明るくて楽観的」というものがありますが、これはもちろん間違いではなく、事実、イタリア人は大抵明るく陽気で、喋ることが大好きな人が多いです。
特に、「喋る」ということに関して言えば「イタリア人はボディランゲージで話す」と言われ、その場に応じた身振り手振りのジェスチャーを使い、喜びや驚きを表現するんですよ。
では、それ以外のイタリア人の代表的な国民性はどういったものなのかというと・・・
- とにかくポジティブに考える
- 細かいことは気にしない
- マイペースな人が多い
- 自己主張が激しい
- 裏表がない
などが挙げられます。
順に解説すると・・・
とにかくポジティブに考える
イタリア人の多くはやはり明るく陽気な性格の人が多いので、物事に対する考え方もとにかくポジティブです。
たとえば、「今日何とかなれば、明日も何とかなる」であったり、「できないではなく、できる方法を考える」であったりなど、とにかく物事を前向きに捉えようとするんですよ。
これが日本人の感覚であれば、「ああ、今日は何とか無事に終わったけど、明日の生活はどうなるんだろう・・・不安だなあ」と深く考え過ぎてしまうこともあるんですが、イタリア人はそんなことはありません。
つまり、彼ら・彼女らからすれば「物事を真剣に受け止め考えるということは、人生において無駄」という訳です。
まさに「羨ましいほどのポジティブ思考」ですよね。
考えようによっては、一般的に勤勉で真面目と言われている僕達日本人も見習うべきところがあるといえるでしょう。
細かいことは気にしない
ある意味多くの日本人とは真逆と言っても過言では無いこの国民性ですが、イタリア人は良くも悪くもおおざっぱで適当です。
時間に関して言えば、たとえばの話、「イタリア人に5分待ってと言われれば、それは30分待つことを意味する」というまことしやかな説もあるぐらいなんですよ。
だからなのか、自分が待ち合わせの時間に遅れてくることはもちろんのこと、相手が遅れてきても一切気にしないという寛容さ・優しさも持ち合わせています。
それどころか、イタリア人の中では「待ち合わせの時間には、5分ぐらい遅れていくのがマナー」というものもあるため、15分ぐらいであれば遅刻のうちに入らないんです。
事実、公共交通機関の電車やバスなどは、平気で遅れてきますし。
小さい頃から両親や学校で時間を守ることの大切さを教えられ、社会人になれば常に5分・10分前行動を義務付けられる日本人にとっては考えられないことですが、これもイタリア人の国民性のひとつですので、ぜひ覚えておいて下さいね。
マイペースな人が多い
イタリア人の多くは、男女問わずとてもマイペースなので、何よりも自分の気持ちを最優先して行動します。
これはイタリア人の国民性・ライフスタイル自体が、「人は人・自分は自分」という部分が強いので、自然とそうなってしまうと考えられます。
幼い頃から極力、「周りを見てそれに合わせる」ということを教わり、それが習慣化している日本人からすれば、もしもこれを実際に目の当たりにしたら、「え、嘘だろ?この人空気読めないの?」と思ってしまうことでしょう。
ですが、はっきり言ってイタリア人には「空気を読む」という言葉どころか、その概念すら無いので、もしそれをイタリア人に疑問としてぶつけた場合、「それってどういう意味?君は一体何を言ってるんだい?」と不思議な顔をされてしまうことは間違いありませんよ。
もちろん、日本人にもマイペースな方は大勢いらっしゃるとは思いますが、そういった方は時間と金銭的な余裕があれば、ぜひ1度イタリア旅行に行ってみて下さい。
おそらく「俺/私にピッタリじゃないか!」となり、お気に入りの国になること必至ですよ。
自己主張が激しい
イタリア人は基本的に自分のことが大好きな人が多いので、そのぶん「俺/私はこうなんだ/こう思う」という自己主張をはっきりとします。
こういうふうに書くと、中には「よく喋る人が多いから、やっぱり大声でまくしたてるのかな」と考えて眉をひそめる人もいらっしゃることでしょう。
実は、イタリア人は他のヨーロッパ諸国の人達と比べると柔らかい表現をする人が多く、周囲に威圧感を与えない言い方をするという特徴があるんですよ。
これはある意味少し驚き(?)ですが、これもイタリア人の人に対する優しさから来るものと考えられます。
裏表が無い
イタリア人の多くは人に対して変に自分のキャラクタ―を作ったり、取り繕うということをしないので、裏表が無い性格の人が多いです。
つまり、「アナと雪の女王」ではありませんが、ありのままの自分をそのまま出して人に接するので喜怒哀楽が判りやすく、全く知らない人とでも打ち解けるのが早いんですよ。
ちなみに、イタリアでは車を運転していて交通渋滞に巻き込まれた時、車外に出て状況を確認する場合があるんですが、その際に他のドライバーと「ああでもこうでも」と雑談することもあるんです。
日本であれば、不審者扱いされてもおかしくないですが、これもイタリア人特有の話好きで人懐っこい性格から来るものと言えるでしょう。
イタリア人の意外な国民性って?
さて、一般的にあまり知られていないイタリア人の意外な国民性には、どんなものがあるのかというと・・・
- 南北で性格が違う
- 節約は徹底する
- 結婚には慎重
などがあります。
それぞれ順に解説すると・・・
南北で性格が違う
イタリアの地形は日本と同じように南北に長いため、首都ローマのある北部とナポリのある南部の人とでは性格が違い、一般的に北部の人は物静かで繊細、南部の人はまさに僕達がイメージする陽気で明るい性格の方が多いです。
この違いの背景にあるのは、北部はローマを含め他のヨーロッパ諸国と陸続きになっているほか、過去に侵略されたというような暗い歴史などが関係していると考えられます。
ですが、物静かとは言っても、日本人と比較すると十分に明るく陽気ですので、とっつきにくいというようなことは無いでしょう。
これに対して南部の人はというと、燦燦と降り注ぐ太陽のもと、明るく陽気に笑っているような、良くも悪くも「THE・イタリア人」という性格の人が多いです。
ただ、南部の人達の特徴として、古くからマフィアが街を支配しているという実情があり、その影響を受けているからなのか、自分の家族や身内など俗に言う「ファミリー」を大切にする傾向があります。
ですので、軽い挨拶やコミュニケーションであれば底抜けに明るく対応してくれるかもしれませんが、本当の意味で親しくなるには少し時間がかかると考えておいて間違い無いでしょう。
節約は徹底する
イタリア人は意外にもお金に関しては堅実的で、節約家の人が多いです。
こう聞いて「おおざっぱで細かいことは気にしないのに、堅実的ってどういうこと?」と思った方もいらっしゃるでしょうが、実はイタリアは数あるヨーロッパの国々の中でも税金が高い国として有名なんですよ。
だからなのか、彼ら・彼女らの多くは「出費をできるだけ抑えたい」という考えを持っており、たとえば服であれば穴が開いたとしても目立たない程度であれば、気にせずそのまま着続けるんです。
グッチやヴェルサーチなど世界的に有名なブランドの発祥国ということを考えれば、ある意味意外ですが、考えようによっては「今ある物で上手に着こなす」という方法を知っていると言えるでしょう。
結婚には慎重
イタリアは厳格なカトリック教徒が多い国であることから、「結婚するのであれば生涯責任を持って添い遂げられる相手でなければならない」と考えている人が多くいます。
何か暇さえあれば女性をナンパしているイメージが強いイタリア人男性像からはかけ離れている感じもしますが、事実、イタリアには5年や10年も交際しているのにも関わらず結婚していないカップルも多いんですよ。
そう考えれば、イタリア人が男女問わず「結婚」というものをいかに大切に考えているかが判りますよね。
だからなのか、よく日本人女性が口にする「〇〇歳までには結婚したい」というような結婚を焦る発言は、イタリア人にとっては理解に苦しむことなんだとか。
年齢や世間体などを気にして結婚を焦るよりも、心底「一生一緒にいたい」と思える相手と生涯を共にする方がよっぽど意味があると考えているからこその気持ちなんでしょうね。
まとめ
陽気で明るく前向きのみならず、南北で性格が違ったり結婚に慎重だったりと意外な一面もあるイタリア人の国民性。
正しく理解して役立てて下さいね!